現代のコンポジットレジン修復(以下,CR修復)には2つの役割があると考える。
まずは、MI (minimal intervention)の概念に則ったカリオロジー的側面における役割があげられる。FDIが提唱するMIの概念の要旨は
①う蝕に対する再石灰化
②う蝕病原性細菌の管理・予防
③歯質保存的な接着修復の優先である。
そのなかで、CR修復は③における不可逆的なう蝕に対する第一の処置であり、これによって(1)健全歯質の可及的な保存が可能であり、(2)歯髄への刺激を軽減できることなどから、結果として「歯の延命」が可能になると考えている。
次に、審美・機能性回復の役割がある。コンポジットレジンの性能が進化した現在では、CR修復であっても高い審美性の回復を図ることが可能となっている。
本講演では、充填テクニックを中心に、自然感のあるダイレクトボンディングを成功させるための臨床術式について解説し、クラスⅡ・クラスⅣ窩洞への充填のデモも行う。(講師より)
◆テーマ:「シンプルな積層充填で行うダイレクトボンディング
~色(明度)・形態・表面性状の調和~」
◆日 時:6月19日(水)午後7時~9時30分
◆講 師:大谷一紀 氏(台東区開業、日本補綴歯科学会専門医)
◆会 場:文京シビック小ホール
住所:東京都文京区春日1-16-21
電話:03-5803-1100
◆交 通:東京メトロ丸ノ内線・南北線後楽園駅4bまたは5番出口徒歩3分、都営地下鉄三田線・ 大江戸線春日駅(文京シビックセンター前)文京シビックセンター連絡通路徒歩3分、JR中央・総武線水道橋駅徒歩8分
◆参加費:会員無料(同伴者は1名につき1,000円、未入会員8,000円)
◆予約不要:当日は会員証を受付にご提示下さい。
※平成25年度日本歯科医師会生涯研修3単位の登録を予定しています。