第52回定期総会 5年ぶりに懇親会を開催
協会は6月16日、千代田区の主婦会館プラザエフで2024年度第52回定期総会を開催。設立50年を迎えた23年度の取り組みなどを報告した。総会には、一般会員および役員を合わせた48名が出席。委任状を含めると1,003名の出席となり、総会成立要件である会員数の10%を超え、総会は成立。メディア3社・3名も取材に訪れた。総会後には記念講演を行い、その後に2019年以来、コロナ禍の影響で中止を余儀なくされていた懇親会を5年ぶりに開催し、会員や関係者らが一堂に会した。
◆坪田会長「先生方と対話を」
冒頭、坪田有史会長は、23年度の取り組みを振り返り、設立50周年記念企画に触れながら、協会設立当初から協会活動に協力いただいた先生方への感謝の意を表した。また、24年度診療報酬改定は複雑であるとし、3月に行なった新点数説明会には会員ら約1,500人が訪れたことを報告した。そして、「これからも協会のために先生方と対話をしていきたい。その中で、ぜひ協会にさまざまな提案をいただきたい」と会員に協会諸活動への協力を呼びかけた。
次に、岡田尚彦理事が、日本歯科医師会・高橋英登会長、全国保険医団体連合会・竹田智雄会長、与野党議員ほか関係団体などから多数のメッセージが寄せられていることを紹介した。議長には橋村威慶氏(文京区)、副議長には三島桂氏(足立区)が選出された。
まず、早坂美都副会長が第1号議案「2023年度の活動報告の承認を求める件」、半田紀穂子理事(財政部長)が第2号議案「2023年度決算報告の承認を求める件」、西田紘一監事が「会計監査・会務監査報告」を提案し、いずれも賛成多数で承認された。
続いて、加藤開副会長が第3号議案「2024年度活動計画案の承認を求める件」、半田理事が第4号議案「2024年度予算案の承認を求める件」を提案しいずれも賛成多数で承認された。さらに、第5号議案「選挙管理委員会承認の件」、第6号議案「決議採択の件」もそれぞれ賛成多数で承認された。
◆質疑応答の模様
なお、総会時の質疑応答では、2名の会員から「組織対策費、時局対策費とは、具体的にはどのようなものか」「役員報酬を引き上げることは検討しているのか」「『決議』は承認後、どのような目的で活用されるのか」などの質問があり、会長、担当役員が回答した。閉会の挨拶は馬場安彦副会長が行い、定期総会は閉会した。
◆第52回総会質疑応答
<会員>支出の部の事業費に時局対策費と組織対策費とは具体的にはどのような内容なのか。
<坪田会長>時局対策費には機関紙の全都宣伝号が含まれます。また、国会要請や新点数説明会の費用なども含まれています。
組織対策費は、組織部の活動の費用が中心となります。新規開業した会員の先生や、新たに保険請求やカルテ記載について勉強したい先生などがご参加される新規開業医講習会の費用や、入会していただくための入会対策費も含まれています。
<会員>今年度の診療報酬改定で職員のベースアップがありましたが、活動の中心となっている先生方、役員の先生方のベースアップは予算に入っているのでしょうか。ベースアップがなければ、今後、ベースアップをしていただきたいと思います。
<坪田会長>手当を多くしてはどうかとの提案については、我々役員、部員に対しての大きな声援だと思っていますので、心から感謝申し上げます。
まず一つ目のベースアップですが、中小は厳しくて、大手しかできていないとの話があります。我々も中小ですし、協会も中小です。これから検討していきたいと思います。
現在は会費4,000円で何とか予算組みができていますが、将来、会員が減っていけば、同じ事業を続けていけるかというと厳しい点があり、今から考えています。
不測の事態が起こった時、例えば首都直下型地震が起きたとか、1年間ぐらい会費の徴収、収入がなくてもやっていける状況は作っておかないといけないと思いますし、将来的なビジョンを考えて、その分を残しておかないといけません。したがって、会費値上げをすればよいという話でもないと考え、今の予算を組んでいることをご理解いただきたいと思います。
以上