睡眠時無呼吸症候群(SAS)のOA治療 「歯科医科連携のための講習会」を開催

睡眠時無呼吸症候群(SAS)のOA治療 「歯科医科連携のための講習会」を開催

10月14日、銀座の東京都中小企業会館で今年度の睡眠時無呼吸症候群(SAS)のOA治療「歯科医科連携のための講習会」を開催し、会員64名、歯科技工士13名が参加した。講師は前回と同じ西田紘一、田賀仁、古畑升、山本鐵雄の四氏。昼休みには、協賛していただいた(株)アソインターナショナル、㈳日本睡眠総合検診協会、㈲エム・イー・クリエーションの三社によるランチョンセミナーが開かれ、会場内で展示説明が行われるなど、前回よりも内容はかなり濃いものとなった。
講義内容は、①睡眠時無呼吸症候群総論(西田氏)、②睡眠時無呼吸症と歯科(田賀氏)、③睡眠時無呼吸診療における睡眠関連病院と実地歯科医との連携(古畑氏)、④OAの製作と保険請求のポイント(山本氏)で、講師陣の質の高い話であるが、それでいて分かりやすい講義に、皆それぞれ熱心にメモを取って受講していた。
長時間にわたる講習であったが、講義終了後の質疑応答では活発な質問や意見も交え、有意義な一日となった。
最後に、山本氏(協会組織部長)が全体講評を行い、OA治療を通じて医療連携を成功させることの意義を強調した。急な案内にも係らず、他の行事を排してまで参加いただいた東京保険医協会の森本玄始理事、㈳東京都歯科技工士会の西澤隆廣会長から挨拶をいただき閉会した。
本講習会は、表題の通り睡眠時無呼吸症候群の治療で、医科歯科における医療連携を推進する目的で開催している。講習会修了者はOA治療実施歯科医療機関として医科歯科連携名簿に登載され、その名簿と連携ポスターが送られる。昨年3月に連携がスタートして以来、今回の講習で170名の会員と13技工所が連携リストに登録されることとなった。
当協会のSASにおける医療連携は着実に実績を伸ばし、全国の協会および医療関係者から進展が注目されている。今回より東京都歯科技工士会にも呼びかけを行ったが、参加した技工士全員から、改めてOAを製作していく意義を認識したと、感謝の声をいただいた。
医科、歯科、技工所とさらに連携の輪を広げるべく今後とも努力していく所存である。