歯科関連内容でダブルライセンサーの丹沢千葉大教授が中医協で参考意見

歯科関連内容でダブルライセンサーの丹沢千葉大教授が中医協で参考意見

11月15日、中医協総会が開催され、がん対策等をめぐり協議・検討が加えられた。がん対策の視点から喫煙問題が俎上に載ったが、千葉大学医学部教授で医師免許と歯科医師免許の双方を持つダブルライセンサーの丹沢秀樹氏が、参考意見を述べた。

その中で丹沢教授は、ニコチン依存症問題は歯科の観点からみれば口腔がんを引きこすリスクがある。歯科医師は治療ができないが、指導をすることが予防につながることを訴えた。

政府レベルによる日本のがん対策の歩みを振り返ると、自民党の中曽根康弘内閣時代の昭和59年に「対がん10ヵ年総合戦略」が立ち上げられ、同戦略終了の翌年度の平成6年から「がん克服新10ヵ年戦略」が。さらに平成18年には「がん対策基本法」が成立し、わが国のがん対策は法・制度的に整備された。そして、平成19年には「がん対策推進基本計画」が策定され、昨年の平成24年には「新がん対策推進基本計画」が策定されるに至っている。

さらに、がん診療連携拠点病院の現状と課題も審議され、事務局サイドから平成24年度診療報酬改定の中で、チーム医療促進評価の一環として、がん患者等の周術期等における歯科医師の包括的な口腔機能の管理等評価。周術期口腔機能管理計画策定料として300点。歯科衛生士に関係する周術期入院中患者の歯科衛生士の専門的な口腔衛生処置として、周術期専門的口腔衛生処置80点がついたことなどが説明されている。