生産性向上・職場環境改善を目指す/1診療所当たり18万円を給付へ
昨年12月5日に開催された社会保障審議会医療保険部会で、2024年度補正予算に「医療分野の生産性向上・職場環境改善等による更なる賃上げ等の支援」が盛り込まれた。
▼ベースアップ評価料の届出が条件
これは、ベースアップ評価料の届出をしている1歯科医療機関あたり経費相当分の給付金として18万円を支給するものだ。具体的な申請方法や申請期限は、今後示される予定。詳細がわかり次第、デンタルブックメールニュースなどで知らせる。
なお、本年1月から、ベースアップ評価料(Ⅰ)専用届出様式が簡素化されている。概要は以下の通り。
【対象施設】
・生産性の向上に資する設備導入等の取り組みを進める医療機関等(ベースアップ評価料届出医療機関に限る)
【交付額】
・18万円/施設
【生産性向上に向けた取り組みのイメージ】
・ICT機器の導入による業務の効率化
・タブレット端末、離床センサー、インカム、WEB会議設備等の導入
→職員間の情報伝達の効率化(チーム医療の推進)
・床ふきロボット、監視カメラ等の導入
→清掃業務、院内監視業務等の効率化
・タスクシフト/シェアによる業務の効率化
・医師事務作業補助者・看護補助者の配置↓医師・看護師の業務効率化(診断書作成、病室内の環境整備や看護用品の整理等)
※新たに配置する際に必要な経費の他、既に雇用している職員の人件費に充てることが可能
【施策のスキームなど】
Ⅰ 医療機関は都道府県に交付申請し、都道府県は国に所要額を交付申請
Ⅱ 国は都道府県を通じて医療機関に所要額を交付決定し、都道府県が医療機関に交付
Ⅲ 医療機関は速やかに都道府県に実績報告
Ⅳ 都道府県が国に実績報告を行い、国は交付額を確定して都道府県に通知