「食選力の5カ条」を紹介/第8回「歯と健康」フォーラムを開催
11月14日、全国町村会館において第8回「歯と健康」フォーラムを開催しました。今回の講師は、株式会社エビータ代表取締役で管理栄養士・健康運動指導士の浅野まみこ氏。講演テーマ「きたえよ食選力~コンビニ食・外食でも人生は100倍楽しめる」に強い関心を抱いた一般者参加を中心に160名余りが参加した。
事前の申し込み状況から、一般からの参加が大部分で、しかも世代的には40代以前の参加者が多いことが把握できていたため、講演内容もその年齢層に配慮いただくなど、準備を整えて開催しました。
◆医療保険制度が予防にシフトするように
協会の川戸二三江理事の司会の下、開会に先立ち、まず、松島良次会長が挨拶し、歯や口腔の疾患の治療もさることながら、予防することはもっと大事なものの、現行の医療保険制度では予防には保険が利かないため、保険を何とかシフトさせる必要性があることを指摘しました。次に、濱﨑啓吾理事が歯の役割についてオープニングトークを行い、噛むことの効用として肥満予防、脳の発達と認知症予防、虫歯や歯周病予防、胃腸の働き促進など8つを紹介しました。
◆浅野まみこさん講演の柱
浅野まみこ氏はその講演の中で、和食の選び方、食べ方から、和食の食材に含まれる塩分への注意、主食、副菜、汁物を食べる順序、また、同じ野菜、肉、魚であっても、脂質の違いや目的別の食材の摂取、丼物よりも定食スタイル、野菜ジュースの効用、玄米や雑穀米の効用、野菜の1日分摂取量350gの採り方…など、日常生活、食生活上の留意点を分りやすく平易な言葉で説明。講演途中では、三枝択一式のクイズ形式で参加者の注意を誘うなどの手法で会場を沸かせました。そして最後に、「食選力の体づくり5カ条」として、①「噛むメニュー」を選ぶ、②定食スタイルで、バランスごはん、③食事の最初に野菜を食べる、④油の質にこだわる。マーガリンはNG、⑤みえない等の採り過ぎに注意―と呼びかけました。終了後の質疑も参観に行われ、浅野さんと濱﨑理事が丁寧に回答。予定時間を大幅に上回る盛り上がりを見せ、終了後にも、浅野氏に個別に訪ねる参加者も多数にのぼるなど、盛会裏に終了しました。