次期診療報酬改定 周術期、重症化予防などの改善を要望

 協会は1025日、厚生労働省に対し、診療報酬に関する要望を行った。厚労省側は保険局医療課の大平貴士課長補佐が対応した。

 地域包括ケアシステムで重要な役割を果たす周術期等口腔機能管理について、協会は保険収載当初から患者向けのポスターを作成するとともに、毎年講習会を開催して推進してきた。しかし、問診時に手術予定がわかっていても依頼文書がないことが多く、管理料を算定できない事例が起きている。依頼文書を求めるにしても手術まで時間がないことから、依頼文書に係る算定要件の緩和を求めた。

 口腔疾患の重症化予防については①口腔機能低下症の診断に必要な検査が一部しか評価されていない点、②根面齲蝕のフッ化物塗布が在宅患者にしか認められていない点を指摘し、対象拡大を求めた。また、CAD/CAM冠に関して、①永久歯代行である乳歯に対してHJCは適応だがCAD/CAM冠は適応外になっている点、②支台歯が分割抜歯または歯根分割されている場合の扱いが通知に明記されていない点を指摘。また、新規材料の保険収載では、それらの取り扱いも明記するよう求めた。