協会ニュース

第43回定期総会で「決議」を採択

第43回定期総会で「決議」を採択

本日6月21日に開催した当協会の第43回定期総会で第6号議案として提示されておりました「決議」が参加者全員の賛成多数で採択されました。以下にその全文を掲げます。

第43回定期総会「決議」

わが国は2015年に高齢化率が26%を超え、4人に1人が高齢者となり、世界で最初に超高齢社会を迎えた国となった。世界経済の牽引車となってきたわが国の社会保障政策は、これから超高齢社会を迎える世界各国から注目されている。
しかし、わが国の実情は、バブル経済の崩壊に続く、リーマンショクや長引くデフレによる財政難を克服できずにもがき苦しんでいる有様である。社会保障政策を鑑みると2013年度の「社会保障制度改革プログラム法」、2014年度の「医療・介護総合確保推進法」に見られるように公的負担を削減し、「自助・共助」を基本とした社会保障制度へ舵を切り、制度維持を御旗に国民に負担を強いるものである。
一見、アベノミクスにより日本経済が回復したかのように見えるが、さらに追い打ちをかけるように、政府は2020年度でのプライマリーバランスの黒字化を目的に「財政健全化計画」を示した。まず、矢面に立っているのが社会保障であり具体的には、受診時定額負担、診療報酬のマイナス改定、後期高齢者窓口負担の2割化などが連なっている。これが実現されれば、国民、医療機関双方が痛みを強いられることになる。極めて多くの高齢者を抱える東京では、社会保障の後退を目の当たりにすることになる。
最近では周術期や在宅医療への歯科の積極的介入が誤嚥性肺炎を予防し、口から食べるという人間本来の機能を呼び戻すことが、患者のQOLを引き上げ、早期の社会復帰に貢献していることなどが注目されてきた。われわれ歯科保険医が有病者歯科医療の裾野を広げていくことは重要であり、社会的責務を担っているのは明白である。
患者の生命と健康を守る保険医として私たちは、医療を必要とする者がその医療を受けられない国にしてしまう社会保障の後退に断固反対する。
保険医が何の障害も受けず患者の生命と健康を守る医療が行え、世界の国々が模範とする社会保障を築き上げるために、以下の項目を国に要請する。

                    記
一.わが国の社会保障を後退させず、世界の国々が模範とする社会保障を築き上げること。
一.高齢受給者や介護保険の負担金を引き下げること。
一.歯科診療報酬を引き上げること。
一.医療への消費税非課税制度を、ゼロ税率に改めること。
一.保険医を萎縮診療に誘導し、患者の受療権を侵害する高点数を理由とした一切の指導を行わないこと。
一.生命と健康を脅かすものを排除し、平和を尊ぶ社会を目指すこと。

                          2015年6月21日
東京歯科保険医協会
第43回定期総会

「国保運営は、本来は国が行うべき」/今年度の第1回メディア懇談会を開催

「国保運営は、本来は国が行うべき」/今年度の第1回メディア懇談会を開催

協会は6月12日、会議室で2015年度第1回メディア懇談会を開催。メディア側からは5名が参加。協会からは司会には広報部長の坪田理事が当たり、説明、報告には松島会長が当たった。今回は、4月16日に開催した第50回メディア懇談会への参加、および6月4日に開催した「6・4国会内集会」に4社が取材に訪れていただいたことへの謝意と、①来たる6月21日に開催する協会の第43回定期総会の取材案内、②新規技術導入提案、③次期歯科診療報酬改定に向けての厚生労働省との懇談実施状況、④最近の歯科医療情勢、⑤協会通信員のアンケートから見る実地医家からの声―などについて話題提供するとともに、参加者を交えての議論や意見交換などを行った。

そのうち、①の定期総会で中医協の森田朗会長が記念講演を行うことに関しては、画期的なこととして取材参加の手が挙がったほか、役員改選の年に当たっていることへの質問があった。また、③については、当協会の要望内容は、歯科医療界全体の視野から見ても何ら遜色ないもの、との評価を得た。そのほか④については、特に医療保険制度改革関連法が成立し、国民健康保険の都道府県単位化が実施になることに議論が集まり、「今回の国保の改革は厚労省の悲願ではあったようだが、国保運営は、本来は国が行うべき」「厚労省の中では、国保料(税)は、10年くらいは据え置くという話を聞いた」「現在でも、地方では国保料(税)を決める際、財産だけでなく持ち家の有無が勘案されていることころがあり、都道府県の枠により、金額計算方式に大きな違いがある。これはおかしい」などの意見が飛び交った。そのほか。日本歯科医師会が先に掲げた「オーラル・フレイル」に関しては、「定着させるためには“8020(ハチマルニイマル)”の時よりも努力が必要。協会でも関連する研究会等を開かないのか」などとの指摘があった。

そのほか、⑤に関しては、協会の通信員はほぼ一般会員と同じ目線でアンケートに答えてきており、「毎回の返信率が70%前後で非常に高い」こと。しかも、記入式回答欄にこれだけこまめに意見を書いてくるケースは珍しい」などの評価を受けた。

厚生労働省の懇談会が『保険医療2035提言書』を提出/20年後の医療費抑制策志向を示す/提言中に「歯科医師」の記載なし

厚生労働省の懇談会が『保険医療2035提言書』を提出/20年後の医療費抑制策志向を示す/提言中に「歯科医師」の記載なし

厚生労働省の「保険医療2035策定懇談会」(座長:渋谷健司/東京大学大学院医学系研究科国際保健政策学教室教授)は6月9日、塩崎恭久厚生労働大臣に対し、2035年までに診療報酬の仕組みを改めることなど、20年後の医療費抑制志向を明示した『保険医療2035提言書』を提出した。

この懇談会は、医療費抑制に向け、いわゆる「団塊の世代ジュニア」が65歳に達し始める2035年までに実現すべき対策を明示している。具体的には、都道府県単位で1人当たりの医療費をみると、最大で1.6倍の開きがあることなどを指摘し、人口構成などを参考にして医療費総額を地域ごとに算定し、総額を上回った場合には地域全体の医療機関に支払う診療報酬を引き下げる仕組みの導入を示している。

◆歯科医療関連で口腔ケアを取り上げる

一方、歯科医療関連の内容を見ると、「2035年のビジョンを実現するためのアクション」の中で取り上げている“ライフ・デザイン〜主体的選択を社会で支える〜”の中の26ページ「生涯を通じた健康なライフスタイルの実現」を目指す一環として口腔ケアが取り上げられている。

具体的には、「口腔ケアは、口腔機能の維持のみならず、誤嚥性肺炎予防や糖尿病等の改善などにも密接に関連する。ライフコース全般にわたる予防・健康管理の観点からも、今後さらに医科歯科連携を促進する」とし、その推進の必要性を指摘している。

そのほか、現在、関係者の間で議論の渦中にある総合診療医ないし総合医、かかりつけ医との関連では、「総合的な診療を行うことができるかかりつけ医のさらなる育成が必須であり、今後10年間程度ですべての地域でこうした総合的な診療を行う医師を配置する体制を構築する」との見通しを示している。

「“歯は命”6・4国会内集会」が開催/417名が参加

「“歯は命”6・4国会内集会」が開催/417名が参加

6月4日、衆議院第1議員会館内の大会議室で「“歯は命”健康長寿社会にむけて保険で良い歯科医療を6・4国会内集会開催」で開催された。これは、「“歯は命”6・4集会」実行委員会の主催によるもので、全国から歯科医師、歯科技工士、歯科衛生士ほか歯科医療関係者が42都道府県から417名、国会議員とその秘書42名が参加した。会場は開会前に満席となり、その後も陸続と集まる参加者で、立ち見、人垣ができる状況となった。

そのような状況の中で、まず実行委員会の雨松真希人委員長が開催の挨拶を行い、次に、全国医師ユニオン代表で医師の植松直人氏が、格差拡大の中で医療受診が損なわれようとしている現状を指摘した上で、「あらためて歯科をめぐる環境改善に向け、ともに目指したい」と強調し、現在の日本の歯科医療の窮状と、その改善へ向けてエールを送った。

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◆参加議員も相次ぎ挨拶行う

一方、今回の集会が議員会館内開催となったため、歯科医療改善に関心の強い国会議員も多数駆けつけ、初鹿明博議員(衆院・維新)、小池晃議員(参院・共産)、田村智子議員(参院・共産)、清水忠史議員(衆院・共産)、井坂信彦議員(衆院・維新)、堀内照文議員(衆院・共産)、小西洋之議員(参院・民主)、鈴木克昌議員(衆院・民主)、郡和子議員(衆院・民主)、大串博志議員(衆院・民主)らが挨拶を行った。

◆関係団体から現地報告受ける

一方、「“保険で良い歯科医療を”愛知連絡会」の大藪憲治代表、奈良県歯科技工士会の小野山幸夫会長、保団連の田辺隆副会長、医療生協さいたま新座支部の広瀬ミサ子部長、大阪歯科保険医協会の戸井逸美らが歯科医療現場からの報告を行い、歯科医療現場の窮状と問題点、解決の方向などについて問題提起した。

◆日歯の大久保会長からも賛同メッセージ

他方、この集会への賛同メッセージとして、日本歯科医師会の大久保満男会長、日本医師会の横倉義武会長、日本歯科衛生士会の金澤紀子会長、日本医学会の高久史麿会長ほか、医療関係団体多数から届いていることが資料紹介された。

◆アピールを採択

なお、集会の最終章では以下の「アピール」が提案され、場内の拍手で採択された。

【アピール】

今、健康長寿社会の実現に向けて、歯科医療の役割がますます重要になっていることは、厚生労働省をはじめ様々な調査でも明らかになってきています。しかし、国による長年にわたる低歯科医療費政策は、歯科医師、歯科技工士、歯科衛生士などの働く環境に大きな障害となっています。加えて歯科では、高い窓口負担や保険のきかない治療があるため、国民、患者が歯科医療を受けることを妨げる要因にもなっている。私たちは、いつでも、どこでも、だれでもカが、安心して受けられる保険で良い歯科医療の実現をめざして、多くのことを決意して下記の行動を推進することを宣言します。

  1. 安心して歯科医療が受けられるよう、窓口負担の大幅な軽減を実現させよう
  2. 保険のきく歯科治療の範囲を広げよう
  3. 歯科技工技術料を大幅に引き上げよう
  4. 歯科医療を支える歯科技工士、歯科衛生士の地位向上と待遇改善を求めます
  5. 国と自治体、企業が責任をもって、歯科健診を充実させよう
  6. 国が医療に使う予算を大幅に増やし、歯科診療報酬の引き上げを求めます

麻酔経験のない子供に浸潤麻酔をする際の偶発症に対する備えは、医療事故と隣り合わせの我々にとって必須のものであろう/第1回学術研究会

麻酔経験のない子供に浸潤麻酔をする際の偶発症に対する備えは、医療事故と隣り合わせの我々にとって必須のものであろう/第1回学術研究会

 5月26日に今年度最初の学術研究会が、文京シビック小ホールにて開催された。講師は大変ご好評をいただいた昨年の研究会に引き続き、丸山進一郎氏(東京都開業、日本小児歯科学会理事・専門指導医、全国小児歯科開業医会長)に講演して頂いた。
 前半は昨年の小児歯科全体の総論的な内容を振返った後、フッ素塗布、感染根管処置、シーラント、小児の歯周治療、麻酔する際の注意点など、各論的な内容について丸山氏の長年の経験をもと小児歯科治療がスムーズに運ぶようなコツを伝授して頂いた。小児に対する治療の目標は10年先を見越しており患児と親と長期的な付き合い方が重要で目先の治療だけにとらわれないように説明された。120名近い参加者は皆、メモを録っており、本日は5月にもかかわらず30度を超す夏日と同様、会場内も熱気に包まれ、それに呼応するかのように、講師の講演内容も迫力に満ちていた。特に麻酔経験のない子供に浸潤麻酔をする際の偶発症に対する備えは、医療事故と隣り合わせの我々にとって必須のものであろう。次回の学術研究会は、砂田勝久氏(日本歯科大学生命歯学部 歯科麻酔学講座 教授)による麻酔についてである。小児の麻酔も含めてさらに掘り下げていく予定なので、是非、大いに期待して参加して頂きたい。

マイナンバーと予防接種情報などと連動へ/共通番号は10月から世帯ごとに書留で通知

マイナンバーと予防接種情報などと連動へ/共通番号は10月から世帯ごとに書留で通知

マイナンバー法改正案と個人情報保護法改正案の2改正案が5月21日、衆議院本会議で可決された。即日、参議院に送付され、5月28日から参議院での審議が始まっている。

マイナンバー制度は2016年1月に開始。国民一人ひとりに固有の共通番号(いわゆる「マイナンバー」)を割り当て、それに基づき国民の生活や収入など、各自の事情に応じた行政サービスの迅速化を図る目的で導入されるもので、本年10月1日からから日本に住民登録のある一人ひとりに対して、世帯ごとに簡易書留で通知される。

開始当初は、①社会保障制度(年金、医療、介護、福祉、労働保険)、②税制(国税、地方税)、災害対策に関する分野―での利用に限定するが、利用範囲は金融や医療機関などの分野にも広げられる。改正案により2018年からは、預金口座、乳幼児が受けた予防接種の記録などにも適用される予定。

次期診療報酬改定に向けて歯科界の願いを結集しよう/“歯は命”6.4国会内集会 にぜひご参加を

次期診療報酬改定に向けて歯科界の願いを結集しよう/“歯は命”6・4国会内集会にぜひご参加を

 

これまで本紙でご報告してきたように、国内では経済的理由により必要な歯科治療が受けられない患者さんが増えており、その主たる原因の患者窓口負担を引き下げることは急務となっています。また、長年にわたる歯科医療費の抑制政策の結果、診療報酬が低く抑えられ続け、歯科診療所の経営は厳しさを増している状況です。写真は昨年の集会の模様。

一方で、財政制度等審議会が先頃、社会保障費の伸びを大幅に抑制する方針を示し、診療報酬については「マイナスが必要」と明言をしています。2016年春に診療報酬の改定を控え、看過できない状態です。

そこで来る六月四日の正午から、衆議院第一議員会館において「“歯は命”健康長寿社会にむけて保険で良い歯科医療を6.4国会内集会」を開催します。

この集会は歯科医療関係者のほか、患者、市民など三百人以上の参加をめざし、さらに国会議員会館内で開催することで、国会議員やマスコミに大きくアピールしていく予定です。

なお、この集会には日本歯科医師会をはじめとした医療団体や共闘団体、文化人などから賛同のメッセージが寄せられるなど、多くの方々からの支援を受けています。

一人でも多くの会員の先生、スタッフ、ご家族の方々がこの集会に参加されるよう、強く呼びかけます。

今回の集会の主な要求内容は以下の通りです。

 ①お金の心配をせず誰もが歯科医療を受けられるよう窓口負担の引き下げを

 ②保険のきく歯科治療の範囲の拡大を

 ③国と自治体、企業が責任をもって歯科検診の充実を

 ④国の歯科医療費の予算を増やし、歯科診療報酬の引き上げを

 

★日 時:2015年6月4日(木)12:00~13:30

★場 所:衆議院第1議員会館大会議室

 ※参加ご希望の方は、協会(運動本部:03-3205-2999)までご連絡ください。

余震にご注意ください/先ほど震源が50㎞の地震がありました/協会は平常通り業務を行っています

余震にご注意ください/先ほど震源が50㎞の地震がありました/協会は平常通り業務を行っております

本日、5月15日(月)午後2時28分頃、埼玉県北部近50㎞を震源とする地震がありました。東京都新宿区高田馬場1丁目の協会事務局でもいきなり突き上げてくるような強い地震でした。東京都内の震度は4となております。

NHKの速報によりますと、マグニチュード5.6、最大震度を記録したのは茨城県土浦市付近の震度5弱です。今後、同規模の余震が発生することも考えられますので、ご注意ください。なお、2時29分現在、関東地方沿岸部への津波の注意報や警報は発令されていません。

なお、協会事務局では特に被害は出ておらず(協会所在の新宿東豊ビルのエレベーターは1階で停止してしまいましたが…)、業務は平常通り執り行っております。

 

4.26統一地方選/東京都内の歯系候補は5名当選

4.26統一地方選/東京都内の歯系候補は5名当選

統一地方選挙の投開票が行われた4月26日、東京都内では歯系議員候補として7名が立候補していたが、そのうち5名が当選を果たした。立候補したのは安部弘幸氏(53歳、歯科医師、自民党、世田谷区)、飯田倫子氏(68歳、歯科衛生士、自民党、目黒区)、石川義弘氏(61歳、歯科医師、自民党、台東区)、石田ちひろ氏(39歳、歯科衛生士、共産党、品川区)、国枝正人氏(45歳、歯科医師、次世代の党、文京区)、庄野剛志氏(45歳、歯科技工士、自民党、江東区)、永沼克之氏(46歳、歯科医師、自民党、北区)―の7名であった。

このうち、当選を果たしたのは、安部氏、永沼氏、石川氏、飯田氏、石田氏の5名で、資格種類別では、歯科医師3名、歯科衛生士2名となっている。

今後の活躍に期待したい。

医療保険制度改革関連法案の衆院厚労委での審議始まる /明日に2回目の審議

医療保険制度改革関連法案の衆院厚労委での審議始まる/あすに2回目の審議を行い21日には「患者申出療養」をめぐり参考人質疑実施

4月28日、「医療保険制度改革関連法案」(正式名称は、「持続可能な医療保険制度を構築するための国民健康保険法等の」一部を改正する法律案)が参議院で可決され衆議院に送付され、昨日14日には衆議院厚生労働委員会で塩崎恭久厚生労働大臣による趣旨説明と石井みどり議員(自民)、羽生田俊議員(自民)、長沢広明議員議員(公明)の与党3議員のみによる質疑が行われたほか、今後の審議日程などが協議・検討された。

◆明日19日に2回目の厚労委を開催

その際決まった内容のうち、次回衆院厚労委開催は明日、5月19日午前で、質疑時間は6時間に及ぶことになっており、質疑に立つのは民主・維新・共産・元気・無ク・社民の野党6党のみとなっている。

◆患者申出療養等で参考人質疑も実施へ

一方、参院厚労委の審議時と同様に、衆院厚労委でも参考人質疑が行われる。取り上げられるテーマは、①患者申出療養関係、②保険者関係―の2本が予定されている。

このうち、患者申出療養関係は21日午前に開催される。参考人は、中川俊男氏(日本医師会副会長)、石黒直樹氏(名古屋大学医学部附属病院長)、伊藤建男氏(日本難病・疾病団体協議会代表理事)の3名が意見を述べる。

保険者関係は22日午後の予定で、福田富一氏(全国知事会社会保障常任委員会委員長、栃木県知事)、渡邊廣吉氏(全国町村会行政委員会委員、新潟県聖籠町長)、白川修二氏(健保連副会長)、長友薫輝氏(三重短期大学生活科学科教授)の4氏となっている。

医療制度改革関連法案の参院厚労委採決は26日か28日?/厚生労働省は関係各所に5月20日前後の法案成立を強く求める

医療制度改革関連法案の参院厚労委採決は26日か28日?

―厚生労働省は関係各所に5月20日前後の法案成立を強く求める

 

保団連や中央社保協など7団体で構成する「いのちをまもるヒューマンチェーン会議」による「5.13緊急国会内集会」が5月13日、衆議院第1議員会館内の大会議室で開催された。また、国会議員5氏も会場で開会中の国会情勢の報告と挨拶を行った。

この緊急集会は、衆議院厚生労働委員会で約22時間の審議の後、4月28日に衆議院本会議で与党などの賛成多数で通過し、参議院に送られた医療保険制度改革関連法案について、「患者さんが安心して医療を受ける権利を本当に親身になって議論していない」などを問題視し、今後の参議院での審議ではもっと十分に審議し、廃案を求めることを目的に開催されたもの。会場には、当協会も含め全国から200名の参加があった。

◆小池議員が今後の参議院厚労委での審議の流れを報告

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会場には、清水忠史氏(共産・衆議院)、鈴木克昌氏(民主・衆議院)、大平喜信氏(共産・衆議院)、小池晃氏(共産・参議院)、畑野君枝氏(共産・衆議院)の5議員も訪れ、現在の国会の情勢の報告とあいさつを行った。
特に小池議員は、当日13日に参議院本会議では、医療保険制度改革関連法案の趣旨説明と質疑は安倍晋三首相が出席する中で行われ、その直後に会場に駆け付けた。そして、今回政府が計画している医療保険制度改革の特徴のとして、①地域医療構想、②医療費適正化計画、③国保の単位化―の3つが、すべて都道府県に移される点にあると強調。また、参議院では衆議院よりも綿密な審議を行うよう本会議で要請したことなども報告した。
そのほか、今後の参議院での医療制度改革関連法案の審議の流れについて説明。厚生労働省は現在、「医療制度改革関連法案が5月中に国会を通らないと、後期高齢者医療制度の支援金がショートしてしまう。5月20日前後までに必ず通してほしい」と、関係各所を回っていることを報告した。

◆緊迫状況は26日または28日か

続いて今後の参議院厚労委で審議日程として確定した日時と内容は、①5月14日に参議院厚生労働委員会で2回目の趣旨説明を行う。そして与党のみの審議を2時間30分行う、②国立がん研究センターの研究員が患者申出療養について「患者申出といっても、未承認の抗がん剤は1カ月当たり100万円もかかり、裕福な患者さんしか受けられない」との解説を同センターのホームページに掲載していたことを重く見て、同センターを視察し、とその研究員に会う、③5月19日に野党だけで6時間の審議を行う―であるとした。

そのほか、未確定なものの、④5月21日と22日に参考人質疑を行う、⑤5月26日または28日に緊迫した状況、つまり最終的な採決が行われるのではないか―とした。

議事堂内の写真撮影は本会議場のみ/5.10保団連関東ブロック国会見学交流会

議事堂内の写真撮影は本会議場のみ/保団連関東ブロック国会見学交流会

  ―43名が参加し、懇親会には初鹿・小池両議員も参加

5月10日、保団連関東ブロック9協会合同による「関東ブロック国会見学交流会」が開催され、43名が参加。うち、当協会参加者は9名であった。

最初に、集合場所となった国会議事堂真向いの「憲政記念館」を見学し、幕末から明治初期にかけての日本の議会制民主主義の歴史を実物資料や豊富な映像資料、レプリカなどにより概観し、気持ちを引き締めた後、国会議事堂見学に向かった。

 

本会議場正面の議長席等。首相の施政方針演説もここで行われる

本会議場正面の議長席等。首相の施政方針演説もここで行われる

日本の議会制民主主義政治の歴史を概観する参加者

日本の議会制民主主義政治の歴史を概観する参加者

憲政記念館前での記念撮影シーン

憲政記念館前での記念撮影シーン

本会議場

本会議場

議事堂見学の前に、議事堂の歴史やみどころ、三権分立等の説明を受けたほか、「議事堂内の写真撮影は本会議場のみです。通路などは撮影できません」などの注意事項説明を受け、入場。長い階段を上った後、本会議場の傍聴席に入ると、本会議場が一望でき、テレビの国会中継で見ている本会議場が目の前にライトアップされて浮かび上がり、参加者から歓声が沸いた。思い思いに写真をとりながら、本会議場について説明を受けた後、各党分室や会議室、皇族控室、歴史を背負ってきた各種調度品などの説明を受け議事堂見学は終了した。普段は近づけない議事堂正面などから写真を撮り、議事堂正面を背景にして参加役員の記念撮影も行った。

◆今後の国会行動に向け新たな人材を!!

今回の企画は、国会対策・行動では議員会館に赴くものの、その議員の活動拠点となっている国会議事堂には「議事堂は外からしか見たことがない」「そういわれると、まだ一度も入ったことがない」という状況を一変させ、議事堂にも「見学したことがあるあの場所」「本会議場に入り、中を見たことがある」などの経験を持ち、今後の国会行動や議員要請などに弾みをつけること。さらに、関東地方の各協会・医会が国会行動に赴く新たな役員等を加えることをも目指して行われたもの。

当協会参加役員全員による国会議事堂正面での記念撮影シーン

当協会参加役員全員による国会議事堂正面での記念撮影シーン

 

 

◆小池・初鹿両議員から国会情勢報告も

その後、参加者と国会議員による懇親会が開催され、衆議院の初鹿明博議員(維新)、参議院の小池晃議員(共産党)も参加し、今後の国会審議が注視されている医療保険制度改革関連法案や安保法制審議状況、社会保障制度全般の状況などについて国会情勢報告があり、その後、参加者と歓談しつつ、より詳しい国会での審議状況や今後の方向、各保険医協会との協力などについて議論が交わされた。

小池晃議員

小池晃議員

初鹿明博議員

初鹿明博議員

 

憲政記念館、国会議事堂の見学終了後、懇親会の席で参加者全員による記念撮影を行った

憲政記念館、国会議事堂の見学終了後、懇親会の席で参加者全員による記念撮影を行った

本会役員の任期満了に伴う役員選挙の公示について

本会役員の任期満了に伴う役員選挙の公示について

 ◆350pix選挙公示1

東京歯科保険医協会規約第8条ならびに役員選出規定に基づき、本会役員の任期満了に伴い、役員選挙について公示をしました。詳細につきましては、東京歯科保険医新聞第542号(2015年5月1日)1面をご覧ください。

日歯連を強制捜索

日歯連を強制捜索

東京地検特捜部は4月30日、政治資金規正法違反の疑いで東京都千代田区の日本歯科医師連盟の事務所(日本歯科医師会館内)のほか、関係者個人の自宅捜索も行われている。この地検捜索は本年2月4日に朝日新聞が報道した、「政治団体・日本歯科医師連盟(日歯連)が2013年に支出した政治資金のうち、計9500万円が石井みどり参院議員(自民党)の同中央後援会にわたっていたが、その5000万円は、西村まさみ中央後援会を通しての寄付であり迂回寄付の可能性」との記事が影響しているものと思われる。

強制捜査は、午前中から16時間にわたり行なわれた模様で、日歯会館前には、マスコミ報道が山のように集まっている。

新しい介護報酬請求書・明細書の様式について

新しい介護報酬請求書・明細書の様式

 介護保険の様式が変更されます。概要および新様式は下記のとおりです。

 【概要】

  • 介護報酬請求書(様式第一)は、難病新法の施行により2015年1月から変更されています。
  • 介護給付費明細書(様式第二 居宅サービス)、(様式第二の二 介護予防サービス)は、2015年4月サービス提供分から変更されます。
  • 介護報酬請求書及び介護給付費明細書の記載について、居宅療養管理指導は変更がありません。

 

◆介護報酬請求書(様式第一)

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 介護報酬請求書(様式第一)600pix

 

◆介護給付費明細書(様式第二 居宅サービス)

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介護給付費明細書(様式第二 居宅サービス)600pix

 

◆介護給付費明細書(様式第二の二 介護予防サービス)

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 ◆600pix介護給付費明細書(様式第二の二 介護予防サービス)

*Word版及びその他の様式は、WAMネットの「平成27年4月の介護報酬改定に対応した介護給付費請求書等の様式について」よりダウンロードして活用ください。

理事会声明 「保険収載を前提としない選定療養に反対」

理事会声明/「保険収載を前提としない選定療養に反対」

厚生労働省は選定療養の拡大を目的とした意見公募(パブリックコメント)を行った。選定療養は「いわゆる『混合診療』問題に係る基本的合意」(2004年12月15日)に基づき創設され、将来にわたって保険収載しないとされた技術等であり、本質的には混合診療である。現在アメニティに係わる10項目があるが、2005年以降医科歯科とも、新たな設定がなされていない。昨年6月の「日本再興戦略 改訂2014」で定期的な導入の方向が示された。このことは、同時期に出された「患者申出療養」(仮称)と対をなす形で混合診療の拡大を狙っていると言える。

東京歯科保険医協会では制度発足当初より、患者・国民が安心をして医療を受けられなくなるため、選定療養に反対の立場を取ってきた。今回の選定療養拡大の動きに対し改めて、保険診療の拡充を求める立場から反対の意を表すものである。

選定療養制度の拡大は、①患者負担の増大、②混合診療の拡大、③保険に導入しない医療の固定化、④現行の保険医療の縮小化に繋がる。また、高い自己負担を払える人と、払えない人の間に医療格差をもたらし、さらには自己負担分に対応した民間保険に繋がるなど、医療の市場化にも道を開くものである。

そもそも安全性、有効性が確立した医療技術や薬、材料などは、適正な評価をもって速やかに保険収載すべきであり、保険外併用療養費などで対応すべきではない。

医師会や歯科医師会など医療提供側からは、反対や慎重な議論を求める声が広がっている。

すべての国民がいつでも、どこでも、だれもが安心して医療を受けられるようにするためには、選定療養=混合診療は廃止すべきである。

2015年4月24日

東京歯科保険医協会

第2回(暫定)理事会

メディア懇談会が第50回開催迎える/9社・9名が参加し意見交わす

メディア懇談会が第50回開催迎える/フリートーキングにはメディア9社・9名が参加

協会広報・ホームページ部は4月16日、第50回メディア懇談会を協会会議室で開催した。メディア懇談会は2008年3月の第1回開催以来、協会の各種の情報や話題などを発信し続けており、メディア側も協会活動への理解を深めつつ「理事会声明」や「談話」、調査報告やアンケート集計結果、定期総会や新点数説明会、歯科医療決起集会などの諸活動の模様を取材、報道する状況が続いている。今回のメディア懇談会では、メディアに対してこれまでの参加協力への謝意示すとともに、今後の協会の情報発信や広報活動などに弾みをつける形で開催したもの。メディア側の参加者は9社・9名。協会からは松島良次会長、藤野正健副会長、矢野正明副会長、濱克弥副会長、司会として坪田有史広報部長、理事6名に加え、通信員3名も参加した。

冒頭では、協会がまとめた厚労省への「選定療養に対するパブリックコメント」を説明したほか、①昨年のハンドピース報道、②東日本大震災関連、③歯科医師受給問題―などを話題提供し、フリートーキング形式で懇談した。

第50回メディア懇談会CIMG6089

◆ハンドピース報道は現場を勘案していない

昨年の一般紙によるハンドピース報道についてメディア側から「滅菌・消毒・殺菌の違いはもとより、歯科診療所の感染予防対策の状況、十分な対策内容なども掲載すべきだ」「説明する側が充分な内容の説明や資料を記者に提供し、きちんと理解したのか確認していないのではないか。記者も偏った説明を鵜呑みにし、他所で確認取材も重ねず、そのまま載せたのではないか」など取材、報道現場の実情と問題点などにメスが入った。協会からは診療報酬との関連から「すべての歯科診療所が感染対策をしっかり行えるほどの点数が設定されていない」と指摘した。

◆歯科系大学は予備校化が進んでいる

また、本年3月8日の歯科医師国家試験合格発表との関連では、国家試験や歯科大学に関して、「すでに2回、文部科学省は歯科大学の入学定員削減を提唱しているが、私大を中心に十分に進んでいない」「厚生労働省が歯科医師国試の難易度を上げたため、暗記力や再現力を中心とした知識量が増え、歯科大学が国試対策の予備校化している」「国試対策に時間をとられ、共感にも研究に費やす時間がなくなっている。本来、大学は学術研究機関であり、研究者の研究時間がないのは危機的状況だ」「在学中の知識詰め込み教育の弊害が出ており、研修医は手術技能・技術や、患者さんやスタッフとのコミュニケーションの能力が低くなっている」など教育環境に問題を抱く発言が相次いだ。

「モンサントの不自然な食べもの」自主上映会に100名参加/山手線支柱倒れる事故もものともせず

「モンサントの不自然な食べもの」自主上映会に100名参加

松島良次会長

松島良次会長

協会初の自主上映会「モンサントの不自然な食べもの」が4月12日、協会運動本部、広報・ホームページ部主催、東京保険医協会協賛で開催された。約100名の参加者の大多数は一般の方で、80歳代から小学生年齢層の幅広い。

冒頭で松島良次会長が協会の活動内容、最近の医療・歯科医療・社会保障情勢などを説明。続いて、司会・進行役の竹田正史理事は、参加者年齢層が幅広いことに配慮し、作品全体のみどころ、念頭に置きたい留意点などを示唆した上で、上映スタート。

 

 

竹田正史理事。竹田理事は毎月、機関紙『東京歯科保険医新聞』で映画紹介コーナー「PRECIOUS TIME」を連載中

竹田正史理事。竹田理事は毎月、機関紙『東京歯科保険医新聞』で映画紹介コーナー「PRECIOUS TIME」を連載中

この作品は、農業・農産物と食の安全をめぐり、遺伝子組み換え作物を「不自然な食べもの」ととらえ、それが環境や人体に与える影響について一市民が追及するスタイルで構成したドキュメンタリー映画。制作年は2008年だが、遺伝子組み換え作物・種子は世界中に広まっており、しかも現在は「遺伝子組み換え表示の撤廃」を含むTPP交渉の行方が注視されている。この映画の命題である「食・農業の安全そして命」の時代的価値は、むしろ大きくなりつつある。今回の参加者数は、そのことを如実に物語っているのではないか。

◆参加者から遺伝子組み換え作物と食と命の問題に実感をもった声が集まる

4月12日の「モンサントの不自然な食べもの」上映後も複数の方から質問やアグリビジネスの現状などについての発言があり、参加者約100名の7割以上の方々からもアンケートにご協力いただき、「WHOが最近、映画の中で出てきた主力製品の除草剤に、がん誘発性を認めたと聞いた」「遺伝子組み換え作物の人体影響について詳しく分かった」「遺伝子組み換え作物の問題について、啓蒙活動する個人、グループが存在することは救いだった」「フィクションではなく現実の世界の話としては知らなかった」「汚染されていないものを探すには、どうしたらよいのでしょうか。将来が心配です」「アグリビジネスをしている人たちは何を食べているのでしょうか」「一人でも多くの人に見てもらいたい映画だ」「今回の湯小名作品。一般的でない、あまり知られていない良い作品があればぜひ見たい」「素晴らしい啓蒙活動です。こんな歯医者さんにかかりたいです」「静かな戦争、という表現が印象に残った」など、作品そのものへの評価にとどまらず、作品を通じて実感した現実、現実と将来への不安と対応、自分自身はこれからどうすべきか…など、さまざまな感想が寄せられた。

その後も、松島会長や竹田理事に質問を寄せる方が多数いらっしゃったほか、「自分たちでもこの映画の自主上映会を開きたい。どう企画すればいいのか」「この映画を上映するには、どの位の費用がかかるのか」という、参加者自身が自主上映会を開生きたいという相談が、会場内で5件寄せられ、事務局が対応するシーンも見られた。

◆協会活動への理解もつ一般の方々が着実に増加

なお、「モンサントの不自然な食べもの」上映当日、4月12日の早朝、山手線で架線を支える支柱が倒れるという大事故があったため、参加者の足が奪われるものと協会スタッフは不安に包まれたが、実際には当日会場に直接来られた方も多数いらっしゃるなど、約100名以上が会場に集い、最後までスクリーンにくぎ付けとなる状況であった。中には、これまで協会が8回開催した「歯と健康フォーラム」の参加者も含まれており、協会と都民ほかの方々との間でキャッチボールができる環境が着実に育まれていることが、改めて実感できた。

春・共済募集始まりました! ~先生は万全な保障の準備ができていますか

春・共済募集始まりました!

~先生は万全な保障の準備ができていますか~

協会では、保険医の経営・生活を守るため、共済制度を運営しています。

会員だけが加入申込みできる相互扶助の制度として「グループ生命保険」「保険医休業保障共済保険」「保険医年金制度」を取り扱っており、多くの保険医にご支持いただいています。

2015年は4月1日(水)~5月25日(月)まで、春共済募集キャンペーンを行っています。

この機会に共済制度の加入申込みをご検討下さい。

 

《問い合わせ先》

東京歯科保険医協会 共済部事務局 TEL03(3205)2999

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2015年度学術研究会《上半期》の開催予定が決まりました

♣2015年度学術研究会(上半期)♣

5月より学術研究会を企画しております。各研究会の講師・日時等をご案内致します。いづれも、会員の先生方の日常臨床に活かせる内容となっておりますので、ぜひご参加お待ちしております。

◆第1回学術研究会 

テーマ 「みんなで考えよう子どもたちの口の健康-小児歯科臨床のコツー」

内 容 昨年11月に総論的なお話として「小児歯科医療の勘所」をお話ししました。今回は「小児歯科臨床のコツ」として、臨床上の小児歯科の特異なところ、対応から予防、治療の実際など先生方が疑問となっているところを中心に、診断や予後の判断など、また、手におえない患児を紹介する場合の分岐点なども含めて、一開業医の経験を踏まえてお話ししたいと考えています。           (講師より)

     ★昨年の講演に引き続き、更に臨床に基づいた内容を講演頂きます★

・日 時:5月26日(火) 午後7時~9時00分

・講 師:丸山進一郎氏(品川区開業、日本小児歯科学会理事・専門医指導医、全国小児歯科開業医会会長)

 

 

第2回学術研究会  「聞くとよく効く麻酔の話」

・日 時:6月18日(木) 午後7時~9時00分

・講 師:砂田 勝久氏(日本歯科大学生命歯学部歯科麻酔学講座教授、日本歯科麻酔学会理事)

 

 

第3回学術研究会 (仮題)「歯内療法について」

・日 時:7月16日(木) 午後7時~9時00分

・講師:阿部 修氏(武蔵野市開業、東京歯科大学非常勤講師、日本歯内療法学会教育研究委員)

・会 場:(各回)文京シビック小ホール(文京区春日1-16-21)

・交 通:東京メトロ丸ノ内線・南北線 後楽園駅4bまたは5番出口徒歩3分、都営地下鉄三田線・大江戸線 春日駅(文京シビックセンター     前)、 JR中央・総武線水道橋駅 徒歩8分

・予約不要:当日は会員証を受付にご提示ください

※各研究会は日歯生涯研修に2単位で登録予定です。

無料上映会/どなたでもご覧になれます/モンサントの不自然な食べもの

無料上映会/どなたでもご覧になれます/モンサントの不自然な食べもの

映画『モンサントの不自然な食べもの』 facebookページ

◆趣  旨 昨年、和食がユネスコの無形世界文化遺産に登録され、食への関心の高さが改めて認識された。また、「口は食べることの入り口」の視点から、食は歯科の大切 な一分野。日本の豊かな食卓を守るためにも、この「食」と「いのち」をめぐるドキュメンタリー映画「モンサントの不自然な食べもの」をご覧ください。不自 然な食べもの=遺伝子組み換え作物が環境や人体に与える影響はいまだ未知の部分が多いのが実情です。また、TPPでは「遺伝子組み換え表示の撤廃」が盛り 込まれています。しかも、そのTPPは、農業にとどまらず、医療にも深く静かに浸透します。この作品を通じ、それらの問題も追究できればと考えます。

 ◆タイトル  「モンサントの不自然な食べもの」

◆開催日時 4月12日(日)午後1時20分~4時≪開場1時≫

◆司  会 竹田正史氏(協会理事)

◆会  場 エムワイ貸会議室・高田馬場Room

      新宿区高田馬場1―29―9 TDビル 3F

◆交  通 JR・東京メトロ東西線・西武新宿線高田馬場駅徒歩約5

◆対 象 者 当協会会員とその家族、スタッフ、患者さん、広く一般の方も入場いただけます。

◆要 予 約 鑑賞ご希望の方は医科に連絡を。定員100名

 TEL 03-3205-2999(東京歯科保険医協会)

モンサント写真①

 

モンサント写真②

 

協会・エムワイ貸会議室 地図

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

全身疾患を有する患者のリスクと口腔ケア について周術期研究会開催

全身疾患を有する患者のリスクと口腔ケアについて周術期研究会開催

2月10日、文京シビック小ホールで周術期研究会を開催いたしました。講師には、片倉朗 氏(東京歯科大学オーラルメディシン・口腔外科学講座教授)をお招きし、「患者のリスクを適切に判断して安全な口腔機能管理を提供しよう」をテーマに講演いただきました。

講演では、2025年の超高齢化社会に向け有病者やその予備軍に対する歯科医療のニーズを紹介するとともに、有病者の患者のリスクや臨床検査データの基礎知識とポイントについて説明された。

また、周術期における対診書の記載のポイントや支持療法としての口腔ケアの重要性も触れられた。協会では周術期口腔機能管理の推進のためポスターを作成し、患者への啓蒙を呼び掛けている。ぜひ、お手元にない先生はホームページよりダウンロードし活用いただきたい。

在宅療養支援歯科診療所の講習会「高齢者歯科医療を支えるために」を開催

在宅療養支援歯科診療所の講習会~高齢者歯科医療を支えるために~

2015年2月7日(土)15時~19時、協会会議室にて、在宅療養支援歯科診療所(歯援診)の講習会「高齢者歯科医療を支えるために」を開催し、28名が参加しました。

はじめに、挨拶に代えて馬場安彦地域医療部長により、「高齢化の状況と歯援診の役割」の題で、歯科をとり巻く全体の状況と歯援診の果たすべき役割について説明しました。次いでがん・感染症センター都立駒込病院歯科口腔外科部長の茂木伸夫氏が「緊急時の対応」として、誤飲・誤嚥の対策、BP製剤やワーファリンなどを服用している患者への対応、病院との連携について症例を多く用いて解説しました。首都大学東京副学長の繁田雅弘氏からは「高齢者の心身の特性とその対応」として、近年爆発的に増加している認知症患者を中心に、特徴と対応を解説。シンプルな説明、対応を心がけてほしいと呼び掛けました。最後に当協会副会長の森元主税氏から「口腔機能の管理」について、実際の歯科訪問診療の実例をもとに解説しました。他職種との連携を図ることで、全身的な状況が見え、患者1人1人にあった管理計画が立てられると述べました。

 2025年の超高齢社会に向けた地域包括ケアシステムの構築に伴い、在宅療養高齢者の支援はますます求められていきます。この講習会は歯援診の施設基準の届出に使用できる講習会ですが、施設基準の届出に関係なく、高齢者歯科医療に携わる方には是非聞いて頂きたい内容です。次年度も開催する予定なので、地域を支える会員の先生方にはご参加下さい。開催日程などは、決定次第、HPや機関紙の研究会・行事のご案内に掲載していきます。

なお、修了証を希望された先生には、2月13日に発送しました。

確定申告のポイントと 増加しつつある税務調査の対応を解説/2014年分確定申告対策研究会

確定申告のポイントと 増加しつつある税務調査の対応を解説/2014年分確定申告対策研究会

 

2月2日、協会会議室で2014年分確定申告対策研究会を開催。18名が参加した。講師は協会顧問税理士の荒川俊之氏。今回の所得税制改定の変更点としては、4段階経費率の特例(措置法第26条)について、自費を含めた収入金額が7千万円を超える方が除外される。つまり、歯科医業に係る収入金額の合計額が7千万円を超えると社会保険診療報酬が5千万円以下であってもこの特例は適用できなくなるというものだ。

また、2年前には、国税通則法が改正され、税務調査において、11項目の事前通知を行うことが法律で定まった。これらの項目すべてが事前に通知されなければ、調査をすることができない。そのための正しい対応方法についても詳しく解説し、荒川氏は「新しい法律の下、税務調査は本格化してきた。今年も税務調査は増える」と語った。講習会は、確定申告の留意点だけでなく、税務調査にも言及し、充実した講習会となった。

院長とスタッフで考え、実行する「患者定着術」とは?/第5回ドクター・スタッフ講習会「スタッフと患者さんの定着を目指して」

第5回ドクター・スタッフ講習会 

☆テーマ 「スタッフと患者さんの定着を目指して」

◆内 容 歯科医院繁栄のため、スタッフの定着は欠かせない課題です。そして盤石なスタッフの体制を築き、院長のリーダーシップのもと、スタッフ全員が確固たる医療理念を実践してくことで、患者さんはその歯科医院のリピーターとなるだけではなく、新たな患者を呼びこむ存在にもなってくれます。そこで、「温もりの医療を伝える」をモットーに、スタッフとともに患者を医院のファンにする取組みを永年にわたって実践してきた講師に、その奮闘ぶりを講演していただきます。

◆日 時 2015年2月25日(水) 午後7時~午後9時

◆講 師 関口武三郎 氏(横浜市開業、神奈川県保険医協会理事)

◆会 場 文京シビック小ホール

        住所:文京区春日1-16-21

◆交 通 東京メトロ丸ノ内線・南北線後楽園駅4bまたは5番出口徒歩3分、都営地下鉄三田線・大江戸線春日駅(文京シビックセンター前)、JR中央・総武線水道橋駅徒歩8分

◆参加費 会員無料(同伴者は1名につき1000円)

◆予約不要 当日は会員証を受付にご提示ください。

★当日は先着160名様に関口先生の著書「はははの新聞」を進呈します!

※お問合せは、電話03―3205―2999(経営・税務・スタッフ教育部)まで。

文京シビックホール最新地図250pix

納得のいかない減点には再審査請求を/再審査請求書はこちらからダウンロードできます

納得のいかない減点には再審査請求を/再審査請求書はこちらからダウンロードできます

 

◆再審査請求しないと非を認めたと見なされる

納得がいかない減点に対し、医療機関には減点された点数を復活できるよう再審査を申し出る権利が認められている。これを「再審査請求」という。支払基金や国保連合会では、この申し立てを元に再度審査を行い、認められれば減点した点数を復活させる処理をする。

一方で、「減点の額がわずかなので再審査請求をするのは面倒だ」との理由で再審査請求をしない声も聞かれる。しかし、点数の額に係らず納得いかない減点を再審査請求せずに放置すると、医療機関側が請求の間違いを認めたと判断されてしまう。

協会への相談でも、過去に減点があり額がわずかなため再審査請求をしなかったところ、その後同様の請求について返戻ではなく、1次審査で減点された事案もあった。納得いかない減点を再審査請求しておかなければ、審査側の偏見や先入観を是正できず減点が増えていく可能性がある。

 

◆再審査請求の進め方

 再審査請求は、社保であれば支払基金に、国保・後期高齢者であれば国保連合会に「再審査請求書」を郵送することで行う(用紙は支払基金用・国保連合会用で異なる)。提出日に定めはなく随時受付している。

 再審査請求後の結果は「再審査等支払・請求調整額通知票」「再審査結果連絡書(通知書)」により文書で通知される。点数の復活が認められた場合は増点の内容が記載され、復活が認められなかった場合は「原審通り」と記載される。なお支払基金や国保連合会がレセプトを保険者から入手してから再審査をするため、結果が出るまでには若干の期間を要する。

 

◆再審査請求書の入手(下記より請求書をダウンロードできます。ご利用ください)

(1)支払基金用(社保の患者の場合に使用)

①再審査請求書:PDF画像の拡大とダウンロードはここをクリック!! PDF拡大縮小の「+」「-」ボタンをご活用ください

②再審査請求書・作成要領:PDF画像の拡大とダウンロードはここをクリック!! PDF拡大縮小の「+」「-」ボタンをご活用ください

(2)国保連合会用(国保・後期高齢者の患者の場合に使用)

③再審査請求書:PDF画像の拡大とダウンロードはここをクリック!! PDF拡大縮小の「+」「-」ボタンをご活用ください

④再審査請求書・作成要領:PDF画像の拡大とダウンロードはここをクリック!! PDF拡大縮小の「+」「-」ボタンをご活用ください

(3)参考

・支払基金関係ページ(再審査関係・医療機関等からの請求)

http://www.ssk.or.jp/yoshiki/yoshiki_06.html

・国保連合会関係ページ(診療(調剤)報酬明細書等再審査・取下げ依頼関係)

http://www.tokyo-kokuhoren.or.jp/insurance/request/

知的マネー講座~今こそムダなく賢い準備/共済研究会を開催します

知的マネー講座~今こそムダなく賢い準備/共済研究会を開催します

マネーの基礎知識から、賢い保険選びの方法、公的保障、老後に必要な金額など、初めての方でも即実践できることを分かりやすく学べる講座です。今回は有名企業でセミナーを行う人気講師・溝渕麻理氏をお招きします。ぜひ、ご家族やスタッフをお誘い合わせの上、ご参加ください。もちろん、お一人でも大歓迎です。この機会をお見逃しなく。

開催要領は以下の通りです。ぜひ、ご家族・スタッフの方々もご一緒にご参加ください。

◆日 時 2015年2月19日(木) 午後7時~9時
◆講 師 溝渕麻理氏 ファイナンシャルプランナー〈CFP〉
◆会 場 東京歯科保険医協会・会議室(新宿区高田馬場1-29-8新宿東豊ビル6F)
◆交 通 JR,東京メトロ東西線高田馬場駅から徒歩5分
◆定 員 50名
◆対象者 会員、ご家族、スタッフ無料
◆要予約 事前にお電話でご予約ください。03-3205-2999(担当:共済部)

☆講師プロフィール

ファイナンシャルプランナー〈CFP〉。三菱信託銀行、人材派遣会社等を経て、100ten schoolの講師となり、日本航空、リクルート、日本生命保険、メットライフ生命、SBI証券、パソナ、千趣会、銀行等、幅広い分野におけるセミナー講師として活躍。仕事とお金の双方の見地から実現可能なマネープラン、金融商品・保険商品の選び方まで、分かりやすい解説を得意とする。

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「会員の実態と意識調査」の詳細内容を中心に/通算第49回メディア懇談会を開催

「会員の実態と意識調査」の詳細内容を中心に/通算第49回メディア懇談会を開催

2015年1月9日、協会会議室において2014年度第5回メディア懇談会を開催(通算49回目)。通算ではメディア側の参加は3社・3名。協会からは矢野正明副会長、司会として広報部長の坪田有史理事および事務局が参加した。

今回の主な話題は、「会員の実態と意識調査」の詳報などが中心であった。

会員の実態と意識調査についての懇談で「都内の歯科衛生士の不足」について、数年続けても仕事にやりがいを感じられずに辞めてしまう人が多い、歯科衛生士の雇用は歯科界全体が組織的に本腰を入れて取り組むべき課題ではとの意見が出された。東京都の予算で日本歯科衛生士会が,何らかの理由で仕事を辞めてしまった歯科衛生士に対して再雇用の講習会を行っていることも紹介されたが、公的な就業支援がまだまだ補完されていない現状であるとの指摘もあった。

その他、「衆議院選挙後に公表した政策委員長談話」「秋の署名活動の状況」や「中医協の森田会長のインタビュー関連余話」についても取り上げられた。

「会員の実態と意識調査」アンケート結果を集計/5年に1度の調査/ 詳細はPDFをご覧ください

「会員の実態と意識調査」アンケート結果を集計/5年に1度の調査/ 詳細はPDFをご覧ください

 

協会が昨年8月に実施した「会員の実態と意識調査」に対して、791名の会員の先生方から回答が寄せられました。

協会ではその後、回答の集計を行うとともに、会員の診療・経営状況や、活動や個別課題に対する意識状況について1月9日までに検討を加えました。協会で指定しました個別項目のほか、「自由意見」欄にも多くの意見が寄せられました。今後は、理事会や各専門部で真剣に議論し、活動に生かします。

【主な特徴点】

◆経営の苦しさは前回よりも7ポイント減少

回答者の75%が1人での診療で、歯科衛生士がいないところは32%であった。また、「以前と比べた医業経営の状態」は、「苦しくなった」が54%と最も多く、「変わらない」が37%、「楽になった」が6%となった。しかし、「苦しくなった」は前回61%であったものが7ポイント減少した。

そのほか、「昨年と比べた今年6月の収入」も同様の傾向であった。具体的には、「減収した」45%、「増収した」19%、「変わらない」31%となっており、減収の原因は「患者の減少」が45%と最も多く、「不況の影響」18%が次いだ。自費診療収入金額(年額)は「百万円未満」24%が最多で、「100~300万円未満」の16%がそれに次いでいる。現在の自費収入は「減少している」46%が、前回より4ポイント増加したほか、「変わらない」33%、「減っている」11%であった。

◆75%が訪問診療せず

訪問診療の実施の有無に関しては、「していない」が七五%で実施しているところでは「1~5回未満」が16%であった。訪問診療を実施していない会員は、この10年で12ポイント増加した。訪問診療を実施していない理由は、「時間がない」58%、「依頼がない」40%であった。

◆「仕事に生きがい」が改善

さらに、「仕事への生きがい」については「感じている」が56%と最も多く、「感じていない」18%を大きく上回った。

協会への「これからの要望」では「歯科医療の現状を世間に訴える」が最も多く、次いで「歯科医師の身近な問題に取り組む」が多かった。

「会員の実態と意識調査」アンケート結果を集計/5年に1度の調査/ 詳細はPDFをご覧ください