協会ニュース

議事堂内の写真撮影は本会議場のみ/5.10保団連関東ブロック国会見学交流会

議事堂内の写真撮影は本会議場のみ/保団連関東ブロック国会見学交流会

  ―43名が参加し、懇親会には初鹿・小池両議員も参加

5月10日、保団連関東ブロック9協会合同による「関東ブロック国会見学交流会」が開催され、43名が参加。うち、当協会参加者は9名であった。

最初に、集合場所となった国会議事堂真向いの「憲政記念館」を見学し、幕末から明治初期にかけての日本の議会制民主主義の歴史を実物資料や豊富な映像資料、レプリカなどにより概観し、気持ちを引き締めた後、国会議事堂見学に向かった。

 

本会議場正面の議長席等。首相の施政方針演説もここで行われる

本会議場正面の議長席等。首相の施政方針演説もここで行われる

日本の議会制民主主義政治の歴史を概観する参加者

日本の議会制民主主義政治の歴史を概観する参加者

憲政記念館前での記念撮影シーン

憲政記念館前での記念撮影シーン

本会議場

本会議場

議事堂見学の前に、議事堂の歴史やみどころ、三権分立等の説明を受けたほか、「議事堂内の写真撮影は本会議場のみです。通路などは撮影できません」などの注意事項説明を受け、入場。長い階段を上った後、本会議場の傍聴席に入ると、本会議場が一望でき、テレビの国会中継で見ている本会議場が目の前にライトアップされて浮かび上がり、参加者から歓声が沸いた。思い思いに写真をとりながら、本会議場について説明を受けた後、各党分室や会議室、皇族控室、歴史を背負ってきた各種調度品などの説明を受け議事堂見学は終了した。普段は近づけない議事堂正面などから写真を撮り、議事堂正面を背景にして参加役員の記念撮影も行った。

◆今後の国会行動に向け新たな人材を!!

今回の企画は、国会対策・行動では議員会館に赴くものの、その議員の活動拠点となっている国会議事堂には「議事堂は外からしか見たことがない」「そういわれると、まだ一度も入ったことがない」という状況を一変させ、議事堂にも「見学したことがあるあの場所」「本会議場に入り、中を見たことがある」などの経験を持ち、今後の国会行動や議員要請などに弾みをつけること。さらに、関東地方の各協会・医会が国会行動に赴く新たな役員等を加えることをも目指して行われたもの。

当協会参加役員全員による国会議事堂正面での記念撮影シーン

当協会参加役員全員による国会議事堂正面での記念撮影シーン

 

 

◆小池・初鹿両議員から国会情勢報告も

その後、参加者と国会議員による懇親会が開催され、衆議院の初鹿明博議員(維新)、参議院の小池晃議員(共産党)も参加し、今後の国会審議が注視されている医療保険制度改革関連法案や安保法制審議状況、社会保障制度全般の状況などについて国会情勢報告があり、その後、参加者と歓談しつつ、より詳しい国会での審議状況や今後の方向、各保険医協会との協力などについて議論が交わされた。

小池晃議員

小池晃議員

初鹿明博議員

初鹿明博議員

 

憲政記念館、国会議事堂の見学終了後、懇親会の席で参加者全員による記念撮影を行った

憲政記念館、国会議事堂の見学終了後、懇親会の席で参加者全員による記念撮影を行った

本会役員の任期満了に伴う役員選挙の公示について

本会役員の任期満了に伴う役員選挙の公示について

 ◆350pix選挙公示1

東京歯科保険医協会規約第8条ならびに役員選出規定に基づき、本会役員の任期満了に伴い、役員選挙について公示をしました。詳細につきましては、東京歯科保険医新聞第542号(2015年5月1日)1面をご覧ください。

日歯連を強制捜索

日歯連を強制捜索

東京地検特捜部は4月30日、政治資金規正法違反の疑いで東京都千代田区の日本歯科医師連盟の事務所(日本歯科医師会館内)のほか、関係者個人の自宅捜索も行われている。この地検捜索は本年2月4日に朝日新聞が報道した、「政治団体・日本歯科医師連盟(日歯連)が2013年に支出した政治資金のうち、計9500万円が石井みどり参院議員(自民党)の同中央後援会にわたっていたが、その5000万円は、西村まさみ中央後援会を通しての寄付であり迂回寄付の可能性」との記事が影響しているものと思われる。

強制捜査は、午前中から16時間にわたり行なわれた模様で、日歯会館前には、マスコミ報道が山のように集まっている。

新しい介護報酬請求書・明細書の様式について

新しい介護報酬請求書・明細書の様式

 介護保険の様式が変更されます。概要および新様式は下記のとおりです。

 【概要】

  • 介護報酬請求書(様式第一)は、難病新法の施行により2015年1月から変更されています。
  • 介護給付費明細書(様式第二 居宅サービス)、(様式第二の二 介護予防サービス)は、2015年4月サービス提供分から変更されます。
  • 介護報酬請求書及び介護給付費明細書の記載について、居宅療養管理指導は変更がありません。

 

◆介護報酬請求書(様式第一)

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 介護報酬請求書(様式第一)600pix

 

◆介護給付費明細書(様式第二 居宅サービス)

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介護給付費明細書(様式第二 居宅サービス)600pix

 

◆介護給付費明細書(様式第二の二 介護予防サービス)

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 ◆600pix介護給付費明細書(様式第二の二 介護予防サービス)

*Word版及びその他の様式は、WAMネットの「平成27年4月の介護報酬改定に対応した介護給付費請求書等の様式について」よりダウンロードして活用ください。

理事会声明 「保険収載を前提としない選定療養に反対」

理事会声明/「保険収載を前提としない選定療養に反対」

厚生労働省は選定療養の拡大を目的とした意見公募(パブリックコメント)を行った。選定療養は「いわゆる『混合診療』問題に係る基本的合意」(2004年12月15日)に基づき創設され、将来にわたって保険収載しないとされた技術等であり、本質的には混合診療である。現在アメニティに係わる10項目があるが、2005年以降医科歯科とも、新たな設定がなされていない。昨年6月の「日本再興戦略 改訂2014」で定期的な導入の方向が示された。このことは、同時期に出された「患者申出療養」(仮称)と対をなす形で混合診療の拡大を狙っていると言える。

東京歯科保険医協会では制度発足当初より、患者・国民が安心をして医療を受けられなくなるため、選定療養に反対の立場を取ってきた。今回の選定療養拡大の動きに対し改めて、保険診療の拡充を求める立場から反対の意を表すものである。

選定療養制度の拡大は、①患者負担の増大、②混合診療の拡大、③保険に導入しない医療の固定化、④現行の保険医療の縮小化に繋がる。また、高い自己負担を払える人と、払えない人の間に医療格差をもたらし、さらには自己負担分に対応した民間保険に繋がるなど、医療の市場化にも道を開くものである。

そもそも安全性、有効性が確立した医療技術や薬、材料などは、適正な評価をもって速やかに保険収載すべきであり、保険外併用療養費などで対応すべきではない。

医師会や歯科医師会など医療提供側からは、反対や慎重な議論を求める声が広がっている。

すべての国民がいつでも、どこでも、だれもが安心して医療を受けられるようにするためには、選定療養=混合診療は廃止すべきである。

2015年4月24日

東京歯科保険医協会

第2回(暫定)理事会

メディア懇談会が第50回開催迎える/9社・9名が参加し意見交わす

メディア懇談会が第50回開催迎える/フリートーキングにはメディア9社・9名が参加

協会広報・ホームページ部は4月16日、第50回メディア懇談会を協会会議室で開催した。メディア懇談会は2008年3月の第1回開催以来、協会の各種の情報や話題などを発信し続けており、メディア側も協会活動への理解を深めつつ「理事会声明」や「談話」、調査報告やアンケート集計結果、定期総会や新点数説明会、歯科医療決起集会などの諸活動の模様を取材、報道する状況が続いている。今回のメディア懇談会では、メディアに対してこれまでの参加協力への謝意示すとともに、今後の協会の情報発信や広報活動などに弾みをつける形で開催したもの。メディア側の参加者は9社・9名。協会からは松島良次会長、藤野正健副会長、矢野正明副会長、濱克弥副会長、司会として坪田有史広報部長、理事6名に加え、通信員3名も参加した。

冒頭では、協会がまとめた厚労省への「選定療養に対するパブリックコメント」を説明したほか、①昨年のハンドピース報道、②東日本大震災関連、③歯科医師受給問題―などを話題提供し、フリートーキング形式で懇談した。

第50回メディア懇談会CIMG6089

◆ハンドピース報道は現場を勘案していない

昨年の一般紙によるハンドピース報道についてメディア側から「滅菌・消毒・殺菌の違いはもとより、歯科診療所の感染予防対策の状況、十分な対策内容なども掲載すべきだ」「説明する側が充分な内容の説明や資料を記者に提供し、きちんと理解したのか確認していないのではないか。記者も偏った説明を鵜呑みにし、他所で確認取材も重ねず、そのまま載せたのではないか」など取材、報道現場の実情と問題点などにメスが入った。協会からは診療報酬との関連から「すべての歯科診療所が感染対策をしっかり行えるほどの点数が設定されていない」と指摘した。

◆歯科系大学は予備校化が進んでいる

また、本年3月8日の歯科医師国家試験合格発表との関連では、国家試験や歯科大学に関して、「すでに2回、文部科学省は歯科大学の入学定員削減を提唱しているが、私大を中心に十分に進んでいない」「厚生労働省が歯科医師国試の難易度を上げたため、暗記力や再現力を中心とした知識量が増え、歯科大学が国試対策の予備校化している」「国試対策に時間をとられ、共感にも研究に費やす時間がなくなっている。本来、大学は学術研究機関であり、研究者の研究時間がないのは危機的状況だ」「在学中の知識詰め込み教育の弊害が出ており、研修医は手術技能・技術や、患者さんやスタッフとのコミュニケーションの能力が低くなっている」など教育環境に問題を抱く発言が相次いだ。

「モンサントの不自然な食べもの」自主上映会に100名参加/山手線支柱倒れる事故もものともせず

「モンサントの不自然な食べもの」自主上映会に100名参加

松島良次会長

松島良次会長

協会初の自主上映会「モンサントの不自然な食べもの」が4月12日、協会運動本部、広報・ホームページ部主催、東京保険医協会協賛で開催された。約100名の参加者の大多数は一般の方で、80歳代から小学生年齢層の幅広い。

冒頭で松島良次会長が協会の活動内容、最近の医療・歯科医療・社会保障情勢などを説明。続いて、司会・進行役の竹田正史理事は、参加者年齢層が幅広いことに配慮し、作品全体のみどころ、念頭に置きたい留意点などを示唆した上で、上映スタート。

 

 

竹田正史理事。竹田理事は毎月、機関紙『東京歯科保険医新聞』で映画紹介コーナー「PRECIOUS TIME」を連載中

竹田正史理事。竹田理事は毎月、機関紙『東京歯科保険医新聞』で映画紹介コーナー「PRECIOUS TIME」を連載中

この作品は、農業・農産物と食の安全をめぐり、遺伝子組み換え作物を「不自然な食べもの」ととらえ、それが環境や人体に与える影響について一市民が追及するスタイルで構成したドキュメンタリー映画。制作年は2008年だが、遺伝子組み換え作物・種子は世界中に広まっており、しかも現在は「遺伝子組み換え表示の撤廃」を含むTPP交渉の行方が注視されている。この映画の命題である「食・農業の安全そして命」の時代的価値は、むしろ大きくなりつつある。今回の参加者数は、そのことを如実に物語っているのではないか。

◆参加者から遺伝子組み換え作物と食と命の問題に実感をもった声が集まる

4月12日の「モンサントの不自然な食べもの」上映後も複数の方から質問やアグリビジネスの現状などについての発言があり、参加者約100名の7割以上の方々からもアンケートにご協力いただき、「WHOが最近、映画の中で出てきた主力製品の除草剤に、がん誘発性を認めたと聞いた」「遺伝子組み換え作物の人体影響について詳しく分かった」「遺伝子組み換え作物の問題について、啓蒙活動する個人、グループが存在することは救いだった」「フィクションではなく現実の世界の話としては知らなかった」「汚染されていないものを探すには、どうしたらよいのでしょうか。将来が心配です」「アグリビジネスをしている人たちは何を食べているのでしょうか」「一人でも多くの人に見てもらいたい映画だ」「今回の湯小名作品。一般的でない、あまり知られていない良い作品があればぜひ見たい」「素晴らしい啓蒙活動です。こんな歯医者さんにかかりたいです」「静かな戦争、という表現が印象に残った」など、作品そのものへの評価にとどまらず、作品を通じて実感した現実、現実と将来への不安と対応、自分自身はこれからどうすべきか…など、さまざまな感想が寄せられた。

その後も、松島会長や竹田理事に質問を寄せる方が多数いらっしゃったほか、「自分たちでもこの映画の自主上映会を開きたい。どう企画すればいいのか」「この映画を上映するには、どの位の費用がかかるのか」という、参加者自身が自主上映会を開生きたいという相談が、会場内で5件寄せられ、事務局が対応するシーンも見られた。

◆協会活動への理解もつ一般の方々が着実に増加

なお、「モンサントの不自然な食べもの」上映当日、4月12日の早朝、山手線で架線を支える支柱が倒れるという大事故があったため、参加者の足が奪われるものと協会スタッフは不安に包まれたが、実際には当日会場に直接来られた方も多数いらっしゃるなど、約100名以上が会場に集い、最後までスクリーンにくぎ付けとなる状況であった。中には、これまで協会が8回開催した「歯と健康フォーラム」の参加者も含まれており、協会と都民ほかの方々との間でキャッチボールができる環境が着実に育まれていることが、改めて実感できた。

春・共済募集始まりました! ~先生は万全な保障の準備ができていますか

春・共済募集始まりました!

~先生は万全な保障の準備ができていますか~

協会では、保険医の経営・生活を守るため、共済制度を運営しています。

会員だけが加入申込みできる相互扶助の制度として「グループ生命保険」「保険医休業保障共済保険」「保険医年金制度」を取り扱っており、多くの保険医にご支持いただいています。

2015年は4月1日(水)~5月25日(月)まで、春共済募集キャンペーンを行っています。

この機会に共済制度の加入申込みをご検討下さい。

 

《問い合わせ先》

東京歯科保険医協会 共済部事務局 TEL03(3205)2999

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2015年度学術研究会《上半期》の開催予定が決まりました

♣2015年度学術研究会(上半期)♣

5月より学術研究会を企画しております。各研究会の講師・日時等をご案内致します。いづれも、会員の先生方の日常臨床に活かせる内容となっておりますので、ぜひご参加お待ちしております。

◆第1回学術研究会 

テーマ 「みんなで考えよう子どもたちの口の健康-小児歯科臨床のコツー」

内 容 昨年11月に総論的なお話として「小児歯科医療の勘所」をお話ししました。今回は「小児歯科臨床のコツ」として、臨床上の小児歯科の特異なところ、対応から予防、治療の実際など先生方が疑問となっているところを中心に、診断や予後の判断など、また、手におえない患児を紹介する場合の分岐点なども含めて、一開業医の経験を踏まえてお話ししたいと考えています。           (講師より)

     ★昨年の講演に引き続き、更に臨床に基づいた内容を講演頂きます★

・日 時:5月26日(火) 午後7時~9時00分

・講 師:丸山進一郎氏(品川区開業、日本小児歯科学会理事・専門医指導医、全国小児歯科開業医会会長)

 

 

第2回学術研究会  「聞くとよく効く麻酔の話」

・日 時:6月18日(木) 午後7時~9時00分

・講 師:砂田 勝久氏(日本歯科大学生命歯学部歯科麻酔学講座教授、日本歯科麻酔学会理事)

 

 

第3回学術研究会 (仮題)「歯内療法について」

・日 時:7月16日(木) 午後7時~9時00分

・講師:阿部 修氏(武蔵野市開業、東京歯科大学非常勤講師、日本歯内療法学会教育研究委員)

・会 場:(各回)文京シビック小ホール(文京区春日1-16-21)

・交 通:東京メトロ丸ノ内線・南北線 後楽園駅4bまたは5番出口徒歩3分、都営地下鉄三田線・大江戸線 春日駅(文京シビックセンター     前)、 JR中央・総武線水道橋駅 徒歩8分

・予約不要:当日は会員証を受付にご提示ください

※各研究会は日歯生涯研修に2単位で登録予定です。

無料上映会/どなたでもご覧になれます/モンサントの不自然な食べもの

無料上映会/どなたでもご覧になれます/モンサントの不自然な食べもの

映画『モンサントの不自然な食べもの』 facebookページ

◆趣  旨 昨年、和食がユネスコの無形世界文化遺産に登録され、食への関心の高さが改めて認識された。また、「口は食べることの入り口」の視点から、食は歯科の大切 な一分野。日本の豊かな食卓を守るためにも、この「食」と「いのち」をめぐるドキュメンタリー映画「モンサントの不自然な食べもの」をご覧ください。不自 然な食べもの=遺伝子組み換え作物が環境や人体に与える影響はいまだ未知の部分が多いのが実情です。また、TPPでは「遺伝子組み換え表示の撤廃」が盛り 込まれています。しかも、そのTPPは、農業にとどまらず、医療にも深く静かに浸透します。この作品を通じ、それらの問題も追究できればと考えます。

 ◆タイトル  「モンサントの不自然な食べもの」

◆開催日時 4月12日(日)午後1時20分~4時≪開場1時≫

◆司  会 竹田正史氏(協会理事)

◆会  場 エムワイ貸会議室・高田馬場Room

      新宿区高田馬場1―29―9 TDビル 3F

◆交  通 JR・東京メトロ東西線・西武新宿線高田馬場駅徒歩約5

◆対 象 者 当協会会員とその家族、スタッフ、患者さん、広く一般の方も入場いただけます。

◆要 予 約 鑑賞ご希望の方は医科に連絡を。定員100名

 TEL 03-3205-2999(東京歯科保険医協会)

モンサント写真①

 

モンサント写真②

 

協会・エムワイ貸会議室 地図

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

全身疾患を有する患者のリスクと口腔ケア について周術期研究会開催

全身疾患を有する患者のリスクと口腔ケアについて周術期研究会開催

2月10日、文京シビック小ホールで周術期研究会を開催いたしました。講師には、片倉朗 氏(東京歯科大学オーラルメディシン・口腔外科学講座教授)をお招きし、「患者のリスクを適切に判断して安全な口腔機能管理を提供しよう」をテーマに講演いただきました。

講演では、2025年の超高齢化社会に向け有病者やその予備軍に対する歯科医療のニーズを紹介するとともに、有病者の患者のリスクや臨床検査データの基礎知識とポイントについて説明された。

また、周術期における対診書の記載のポイントや支持療法としての口腔ケアの重要性も触れられた。協会では周術期口腔機能管理の推進のためポスターを作成し、患者への啓蒙を呼び掛けている。ぜひ、お手元にない先生はホームページよりダウンロードし活用いただきたい。

在宅療養支援歯科診療所の講習会「高齢者歯科医療を支えるために」を開催

在宅療養支援歯科診療所の講習会~高齢者歯科医療を支えるために~

2015年2月7日(土)15時~19時、協会会議室にて、在宅療養支援歯科診療所(歯援診)の講習会「高齢者歯科医療を支えるために」を開催し、28名が参加しました。

はじめに、挨拶に代えて馬場安彦地域医療部長により、「高齢化の状況と歯援診の役割」の題で、歯科をとり巻く全体の状況と歯援診の果たすべき役割について説明しました。次いでがん・感染症センター都立駒込病院歯科口腔外科部長の茂木伸夫氏が「緊急時の対応」として、誤飲・誤嚥の対策、BP製剤やワーファリンなどを服用している患者への対応、病院との連携について症例を多く用いて解説しました。首都大学東京副学長の繁田雅弘氏からは「高齢者の心身の特性とその対応」として、近年爆発的に増加している認知症患者を中心に、特徴と対応を解説。シンプルな説明、対応を心がけてほしいと呼び掛けました。最後に当協会副会長の森元主税氏から「口腔機能の管理」について、実際の歯科訪問診療の実例をもとに解説しました。他職種との連携を図ることで、全身的な状況が見え、患者1人1人にあった管理計画が立てられると述べました。

 2025年の超高齢社会に向けた地域包括ケアシステムの構築に伴い、在宅療養高齢者の支援はますます求められていきます。この講習会は歯援診の施設基準の届出に使用できる講習会ですが、施設基準の届出に関係なく、高齢者歯科医療に携わる方には是非聞いて頂きたい内容です。次年度も開催する予定なので、地域を支える会員の先生方にはご参加下さい。開催日程などは、決定次第、HPや機関紙の研究会・行事のご案内に掲載していきます。

なお、修了証を希望された先生には、2月13日に発送しました。

確定申告のポイントと 増加しつつある税務調査の対応を解説/2014年分確定申告対策研究会

確定申告のポイントと 増加しつつある税務調査の対応を解説/2014年分確定申告対策研究会

 

2月2日、協会会議室で2014年分確定申告対策研究会を開催。18名が参加した。講師は協会顧問税理士の荒川俊之氏。今回の所得税制改定の変更点としては、4段階経費率の特例(措置法第26条)について、自費を含めた収入金額が7千万円を超える方が除外される。つまり、歯科医業に係る収入金額の合計額が7千万円を超えると社会保険診療報酬が5千万円以下であってもこの特例は適用できなくなるというものだ。

また、2年前には、国税通則法が改正され、税務調査において、11項目の事前通知を行うことが法律で定まった。これらの項目すべてが事前に通知されなければ、調査をすることができない。そのための正しい対応方法についても詳しく解説し、荒川氏は「新しい法律の下、税務調査は本格化してきた。今年も税務調査は増える」と語った。講習会は、確定申告の留意点だけでなく、税務調査にも言及し、充実した講習会となった。

院長とスタッフで考え、実行する「患者定着術」とは?/第5回ドクター・スタッフ講習会「スタッフと患者さんの定着を目指して」

第5回ドクター・スタッフ講習会 

☆テーマ 「スタッフと患者さんの定着を目指して」

◆内 容 歯科医院繁栄のため、スタッフの定着は欠かせない課題です。そして盤石なスタッフの体制を築き、院長のリーダーシップのもと、スタッフ全員が確固たる医療理念を実践してくことで、患者さんはその歯科医院のリピーターとなるだけではなく、新たな患者を呼びこむ存在にもなってくれます。そこで、「温もりの医療を伝える」をモットーに、スタッフとともに患者を医院のファンにする取組みを永年にわたって実践してきた講師に、その奮闘ぶりを講演していただきます。

◆日 時 2015年2月25日(水) 午後7時~午後9時

◆講 師 関口武三郎 氏(横浜市開業、神奈川県保険医協会理事)

◆会 場 文京シビック小ホール

        住所:文京区春日1-16-21

◆交 通 東京メトロ丸ノ内線・南北線後楽園駅4bまたは5番出口徒歩3分、都営地下鉄三田線・大江戸線春日駅(文京シビックセンター前)、JR中央・総武線水道橋駅徒歩8分

◆参加費 会員無料(同伴者は1名につき1000円)

◆予約不要 当日は会員証を受付にご提示ください。

★当日は先着160名様に関口先生の著書「はははの新聞」を進呈します!

※お問合せは、電話03―3205―2999(経営・税務・スタッフ教育部)まで。

文京シビックホール最新地図250pix

納得のいかない減点には再審査請求を/再審査請求書はこちらからダウンロードできます

納得のいかない減点には再審査請求を/再審査請求書はこちらからダウンロードできます

 

◆再審査請求しないと非を認めたと見なされる

納得がいかない減点に対し、医療機関には減点された点数を復活できるよう再審査を申し出る権利が認められている。これを「再審査請求」という。支払基金や国保連合会では、この申し立てを元に再度審査を行い、認められれば減点した点数を復活させる処理をする。

一方で、「減点の額がわずかなので再審査請求をするのは面倒だ」との理由で再審査請求をしない声も聞かれる。しかし、点数の額に係らず納得いかない減点を再審査請求せずに放置すると、医療機関側が請求の間違いを認めたと判断されてしまう。

協会への相談でも、過去に減点があり額がわずかなため再審査請求をしなかったところ、その後同様の請求について返戻ではなく、1次審査で減点された事案もあった。納得いかない減点を再審査請求しておかなければ、審査側の偏見や先入観を是正できず減点が増えていく可能性がある。

 

◆再審査請求の進め方

 再審査請求は、社保であれば支払基金に、国保・後期高齢者であれば国保連合会に「再審査請求書」を郵送することで行う(用紙は支払基金用・国保連合会用で異なる)。提出日に定めはなく随時受付している。

 再審査請求後の結果は「再審査等支払・請求調整額通知票」「再審査結果連絡書(通知書)」により文書で通知される。点数の復活が認められた場合は増点の内容が記載され、復活が認められなかった場合は「原審通り」と記載される。なお支払基金や国保連合会がレセプトを保険者から入手してから再審査をするため、結果が出るまでには若干の期間を要する。

 

◆再審査請求書の入手(下記より請求書をダウンロードできます。ご利用ください)

(1)支払基金用(社保の患者の場合に使用)

①再審査請求書:PDF画像の拡大とダウンロードはここをクリック!! PDF拡大縮小の「+」「-」ボタンをご活用ください

②再審査請求書・作成要領:PDF画像の拡大とダウンロードはここをクリック!! PDF拡大縮小の「+」「-」ボタンをご活用ください

(2)国保連合会用(国保・後期高齢者の患者の場合に使用)

③再審査請求書:PDF画像の拡大とダウンロードはここをクリック!! PDF拡大縮小の「+」「-」ボタンをご活用ください

④再審査請求書・作成要領:PDF画像の拡大とダウンロードはここをクリック!! PDF拡大縮小の「+」「-」ボタンをご活用ください

(3)参考

・支払基金関係ページ(再審査関係・医療機関等からの請求)

http://www.ssk.or.jp/yoshiki/yoshiki_06.html

・国保連合会関係ページ(診療(調剤)報酬明細書等再審査・取下げ依頼関係)

http://www.tokyo-kokuhoren.or.jp/insurance/request/

知的マネー講座~今こそムダなく賢い準備/共済研究会を開催します

知的マネー講座~今こそムダなく賢い準備/共済研究会を開催します

マネーの基礎知識から、賢い保険選びの方法、公的保障、老後に必要な金額など、初めての方でも即実践できることを分かりやすく学べる講座です。今回は有名企業でセミナーを行う人気講師・溝渕麻理氏をお招きします。ぜひ、ご家族やスタッフをお誘い合わせの上、ご参加ください。もちろん、お一人でも大歓迎です。この機会をお見逃しなく。

開催要領は以下の通りです。ぜひ、ご家族・スタッフの方々もご一緒にご参加ください。

◆日 時 2015年2月19日(木) 午後7時~9時
◆講 師 溝渕麻理氏 ファイナンシャルプランナー〈CFP〉
◆会 場 東京歯科保険医協会・会議室(新宿区高田馬場1-29-8新宿東豊ビル6F)
◆交 通 JR,東京メトロ東西線高田馬場駅から徒歩5分
◆定 員 50名
◆対象者 会員、ご家族、スタッフ無料
◆要予約 事前にお電話でご予約ください。03-3205-2999(担当:共済部)

☆講師プロフィール

ファイナンシャルプランナー〈CFP〉。三菱信託銀行、人材派遣会社等を経て、100ten schoolの講師となり、日本航空、リクルート、日本生命保険、メットライフ生命、SBI証券、パソナ、千趣会、銀行等、幅広い分野におけるセミナー講師として活躍。仕事とお金の双方の見地から実現可能なマネープラン、金融商品・保険商品の選び方まで、分かりやすい解説を得意とする。

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「会員の実態と意識調査」の詳細内容を中心に/通算第49回メディア懇談会を開催

「会員の実態と意識調査」の詳細内容を中心に/通算第49回メディア懇談会を開催

2015年1月9日、協会会議室において2014年度第5回メディア懇談会を開催(通算49回目)。通算ではメディア側の参加は3社・3名。協会からは矢野正明副会長、司会として広報部長の坪田有史理事および事務局が参加した。

今回の主な話題は、「会員の実態と意識調査」の詳報などが中心であった。

会員の実態と意識調査についての懇談で「都内の歯科衛生士の不足」について、数年続けても仕事にやりがいを感じられずに辞めてしまう人が多い、歯科衛生士の雇用は歯科界全体が組織的に本腰を入れて取り組むべき課題ではとの意見が出された。東京都の予算で日本歯科衛生士会が,何らかの理由で仕事を辞めてしまった歯科衛生士に対して再雇用の講習会を行っていることも紹介されたが、公的な就業支援がまだまだ補完されていない現状であるとの指摘もあった。

その他、「衆議院選挙後に公表した政策委員長談話」「秋の署名活動の状況」や「中医協の森田会長のインタビュー関連余話」についても取り上げられた。

「会員の実態と意識調査」アンケート結果を集計/5年に1度の調査/ 詳細はPDFをご覧ください

「会員の実態と意識調査」アンケート結果を集計/5年に1度の調査/ 詳細はPDFをご覧ください

 

協会が昨年8月に実施した「会員の実態と意識調査」に対して、791名の会員の先生方から回答が寄せられました。

協会ではその後、回答の集計を行うとともに、会員の診療・経営状況や、活動や個別課題に対する意識状況について1月9日までに検討を加えました。協会で指定しました個別項目のほか、「自由意見」欄にも多くの意見が寄せられました。今後は、理事会や各専門部で真剣に議論し、活動に生かします。

【主な特徴点】

◆経営の苦しさは前回よりも7ポイント減少

回答者の75%が1人での診療で、歯科衛生士がいないところは32%であった。また、「以前と比べた医業経営の状態」は、「苦しくなった」が54%と最も多く、「変わらない」が37%、「楽になった」が6%となった。しかし、「苦しくなった」は前回61%であったものが7ポイント減少した。

そのほか、「昨年と比べた今年6月の収入」も同様の傾向であった。具体的には、「減収した」45%、「増収した」19%、「変わらない」31%となっており、減収の原因は「患者の減少」が45%と最も多く、「不況の影響」18%が次いだ。自費診療収入金額(年額)は「百万円未満」24%が最多で、「100~300万円未満」の16%がそれに次いでいる。現在の自費収入は「減少している」46%が、前回より4ポイント増加したほか、「変わらない」33%、「減っている」11%であった。

◆75%が訪問診療せず

訪問診療の実施の有無に関しては、「していない」が七五%で実施しているところでは「1~5回未満」が16%であった。訪問診療を実施していない会員は、この10年で12ポイント増加した。訪問診療を実施していない理由は、「時間がない」58%、「依頼がない」40%であった。

◆「仕事に生きがい」が改善

さらに、「仕事への生きがい」については「感じている」が56%と最も多く、「感じていない」18%を大きく上回った。

協会への「これからの要望」では「歯科医療の現状を世間に訴える」が最も多く、次いで「歯科医師の身近な問題に取り組む」が多かった。

「会員の実態と意識調査」アンケート結果を集計/5年に1度の調査/ 詳細はPDFをご覧ください

2015年 会長年頭所感「スケールメリットを活かした行動を」

2015年 会長年頭所感「スケールメリットを活かした行動を」

謹賀新年
 昨年、本会の会員数は5000名を突破しました。一方、昨年末に行われた衆議院解散総選挙は、自公あわせて326議席を獲得し、独裁政治に拍車がかかる結果となってしまいました。消費増税を1年半先伸ばしたことは、三党合意の時から景気の動向を見て決めることとなっていたので、解散総選挙の理由にはならず、長期政権に固執するための利己的な判断と言わざるを得ません。むしろ、8%に引き上げたことによる景況感の悪化に目を注いでもらいたい。
 また、社会保障の財源として消費税を充てる目的であったため、政府は「延期する以上は社会保障の充実も見直さざるを得ない。引き上げ延期中はその範囲の中で具体的な予算編成を優先順位をつけてやっていく」と述べた。しかし、増税しても赤字国債削減に使われ、実際に診療報酬はほとんど伸びていないのが現状です。
 一方、消費増税分として初・再診に充てられた点数は10%までの暫定処置で、その後の医療費の財源は未定です。以上のことから、今後の歯科医療費はよりいっそう厳しいものになると思われますが、いかに口の健康にイニシアチブを持たせられるかが求められています。

東京歯科保険医協会会長 松島良次 昨年の改定で、先進医療技術評価から導入されたCAD/CAM冠の財政効果は、一次的には引きあがるものの、持続的なものではありません。しかし、毎回の改定ごとに新規技術が導入されれば一定の効果が望めます。その効果の中には、患者さんの健康寿命の延伸は不可欠です。本会ではこの視点を大事にして、新規技術の提案を行っていきたいと考えます。
 他方、2025年には団塊の世代が75歳以上の年齢層に入ります。財政構造は、爆発的に増大する高齢者対策に耐えられるものにしなければならず、これからの10年間は、われわれ歯科医療従事者も知恵を出していかねばなりません。今後、基礎疾患を抱えた患者さんに対応する知識は当然のこととして、さらに病院や施設から在宅にシフトされる患者さんに対応する訪問診療の準備もしなければなりません。
安倍晋三首相は、国民の信任を錦の御旗に、数々の法案を通す準備を始めていることでしょう。ここで大事なことは、国民がすべてを任せたわけではないということです。政府が数の論理で行くならば、われわれも国民の不利になるような政策には断固反対できるように、5000名会員のスケールメリットを活かした行動をとるつもりです。

東京歯科保険医協会会長

松島良次

2015/06/25 社保研究会

社保研究会

☆テーマ「これを知れば怖くない!「高点数指導」「4月からの電子請求の審査」」

◆内 容 「高点数個別指導を避けるため点数を下げた方が良いか」との相談が協会に多く寄せられます。しかし、実は、点数を下げるために萎縮診療をする必要はありません。それはなぜでしょうか?今回は、その仕組みを分かりやすく解説します。また、4月からの電子請求義務化に伴って見られる「歯周病患者のレセプト返戻」など特徴的な返戻もお話いたします。高点数指導や4月からの電子請求の審査に不安がある方はぜひご参加ください。

◆日 時 6月25日(木) 午後7時~9時30分

◆講 師 協会講師団

◆会 場 渋谷区文化総合センター大和田・4階さくらホール

交 通 JR・東急・東京メトロ渋谷駅下車徒歩5分

◆参加費 会員無料(同伴者1名につき1,000円、未入会員8,000円)

◆予約不要 当日は会員証を受付にご提示ください。

※2015年度日本歯科医師会生涯研修3単位の登録を予定。

さくらホール250pix

2015/07/30 医事紛争対策講習会

医事紛争対策講習会 ―年2回義務付けられている医療安全講習会に該当

☆テーマ「失敗しない患者トラブルの初期対応 ~突然のカルテ開示、対応できますか?~」

◆内 容 日常診療の現場では、ほんの些細なトラブルからカルテ開示、さらには個別指導にまで発展する可能性があります。また、年2回の医療安全講習を受けていないとトラブルの拡大に繋がりかねません。万が一紛争に至った場合でも、最小限に止めるには適切な対応が必要です。今回、医事相談に取組んできた長い歴史と経験を持つ京都府保険医協会より講師をお招きして、リアリティーある紛争事例の紹介や初期対応方法を講演して頂きます。

◆日 時 7月30日(木) 午後7時~8時45分

◆講 師 丹生文夫 氏(京都府保険医協会事務局)

◆会 場 エムワイ貸会議室 高田馬場 (東京歯科保険医協会 隣接ビル)

◆対象者 会員、スタッフ

◆参加費 会員、スタッフいずれも1名につき3,000円(テキスト代2,000円含む)

◆定 員 200名(全国でも大変好評な講習会のため、先着順とさせていただきます)

◆要予約 電話 03-3205-2999(担当:医事相談部)

※修了証の発行は、会員本人に限らせて頂きます。

協会・エムワイ貸会議室 地図

【政策委員長談話】 / 「衆議院総選挙の結果の先は」

【政策委員長談話】

「衆議院総選挙の結果の先は」

安倍首相は消費税10%の先送りを決め、国民に信を問うとした12月14日の総選挙は、自民党が291議席、公明党35議席と、与党が3分の2を超える勝利となった。「アベノミクスこの道しかない」として経済を前面に出し、原発再稼働、集団的自衛権、TPP、身を斬る改革など、野党の主張は大きな争点とはならず、戦後最低の投票率52.6%も追い風となり、2012年からの2年間に加え、4年間の長期政権のカードを手に入れたといえる。

12年の総選挙で生まれた第三極は、2年の間に四分五裂となり、大きく後退してしまった。一強多弱の構図は変わらず、政権を争う野党勢力は存在しないこととなってしまった。大きく議席を伸ばしたのは共産党だが、政権獲得に近いわけではない。野党のだらしなさに、政権に対する批判票の受け皿となったことが大きいと思われる。

最低の投票率は無党派層の参加が減少したためと思われるが、協会の会員はアンケートから見ても無党派層が五割を超え、投票に行かれる率も高いが、今回の選挙は苦渋の選択を強いられたと思われる。

1994年から始まった小選挙区制は20年を経過している。この間、政権交代の振り子が大きくなっている。得票率と議席獲得数とのギャップは大きいままで、今回、自民党は連勝したことにより、強い指導力を手に入れたこととなる。低い投票率の結果、政府への白紙委任に近い状態が生まれている。これがどういう結果を社会保障にもたらすのか注視し、必要に応じ声を上げていかなければならない。

2014年12月16日

東京歯科保険医協会

政策委員長 中川勝洋

2014年衆院総選挙/歯科医療界から渡辺氏・白須賀氏・比嘉氏の3候補が2回目の当選果たす

2014年衆院総選挙/歯科医療界から渡辺氏・白須賀氏・比嘉氏の3候補が2回目の当選果たす

昨日12月14日、衆院議員総選挙投開票行われた。本日12月15日(月)午前9時時点では、全475議席中、当選議員数は自民党291、民主党73、維新の党41、公明党35、共産党21、社民党2、生活2、次世代2、改革0、無所属他8―となっている。

今回の衆議院総選挙には、歯科医療界からは、渡辺孝一氏(自民党、北海道ブロック比例)、白須賀貴樹氏(自民党、千葉県13区)、新原秀人氏(維新の党・兵庫県3区)、比嘉なつみ氏(自民党・沖縄3区⇒※重複比例復活)の前衆院議員4氏が立候補したほか、前参議院議員の大久保潔重氏(民主党・長崎県2区)が立候補、さらに新規立候補として長谷川嘉一氏(民主党・群馬県3区)の合わせて6名の歯科医師が立候補した。

本日12月15日午前10時時点では全選挙区で開票済みとなっており、当選者は確定している。上記立候補者6氏の中の当選者は、渡辺・白須賀候補・比嘉候補の3名にとなり、新原氏は議席を守ることができなかったほか、大久保・長谷川の2氏は、議席獲得はならなかった。

「患者紹介ビジネス」によるトラブルにご注意ください

「患者紹介ビジネス」によるトラブルにご注意ください

「スマートフォン向けの販促アプリを使って患者紹介を行う」といったサービスを提供する業者と開業歯科医がトラブルになる事例が、東京を含め全国の各協会に寄せられています。

報 告のあった事例では、サービスを受けるにあたっては関連機器(サーバーやパソコンなど)のリース契約を結ぶことが前提になっています。こうした契約内容で は、サービス提供業者がなんらかの事情により、サービスの提供をできなくなった場合でも、機器のリース料金全額の支払い義務は残ります。リース契約は途中 で解約できないことが原則となっています。

こうした患者紹介を謳う事業者に安易に飛びつき、リース契約に伴うデメリットを見過ごすことのないよう、十分にご注意ください。

アルファラインジャパン図

小児歯科医療の勘どころを解説/第4回学術研究会で丸山進一郎氏が

小児歯科医療の勘どころを解説

 11月20日、文京シビック小ホールにて小児歯科をテーマとした第4回学術研究会「みんなで考えよう子どもたちの口の健康-小児歯科医療の勘所-」を開催しました。講師は丸山進一郎氏(品川区開業、日本小児歯科学会理事・専門医指導医、全国小児歯科開業医会会長)をお招きし、

最近の小児歯科界の現状や小児患者への対応、保護者とのコミュニケーション等をご講演頂きました。また、小児歯科臨床において身につけておきたいコツをう蝕治療や咬合誘導など分野分けをして丁寧な解説をされました。

 当日は、久しぶりに降る雨の中にも関わらず160名を超える参加がありました。

 

来年は周術期研究会を開催

来年2月10日(火)には、全国でも講演を行っております片倉朗先生(東京歯科大学オーラルメディシン・口腔外科学講座教授)による周術期研究会を同会場で開催いたします。がんや全身疾患等をもつ患者の口腔機能管理の方法や医科医療機関への適切な情報提供などについてご講演いただく予定です(12月機関紙をご参照下さい)。ぜひ、多くの会員・スタッフの方のご参加、お待ちしております。

5年に1度の「会員の実態と意識」を中心に議論/第4回メディア懇談会を開催

5年に1度の「会員の実態と意識」を中心に議論/第4回メディア懇談会を開催

 

11月14日、協会会議室において2014年度第4回メディア懇談会を開催(通算48回目)。通算ではメディア側の参加は4社・4名。協会からは濱克弥副会長、司会として広報部長の坪田有史理事および事務局が参加した。

今回の主な話題は、協会で5年に1度行うアンケート「会員の実態と意識調査」や衆議院の解散総選挙を目前にした最近の情勢などであった。

 メディア側から会員の実態と意識調査については、貴重なデータであるから大切にしてほしいと評価された。また,診療報酬改善で重視すべき点を問う設問において「在宅歯科医療に対する評価の引き上げ」の選択者数が少ないことに対して、協会や会員は在宅歯科医療を創りあげていく心づもりで積極的に取り組んでほしいとの意見が出された。

 情勢については、現在,歯科医師の衆議院議員が4名いることが話題となり,衆議院選挙を前提に今後アプローチする議員やその方法についての議論に及び、意見を交わした。

その他、「歯と健康フォーラム」「秋の署名活動の状況」についても取り上げられた。

 

みんなで考えよう子どもたちの口の健康-小児歯科医療の勘所-/第4回学術研究会を開催します

第4回学術研究会を開催します/テーマは「みんなで考えよう子どもたちの口の健康-小児歯科医療の勘所-」

◆内容 2014年度の保険改定で「フッ化物局所応用に関する評価の見直し」や「小児保隙装置の評価」、「乳歯 義歯の適応拡大」が導入され、小児にスポットが当たりつつあるのでしょうか。本協会の学術研究会では、しばらく小児歯科を取り上げていなかったそうで、今 回、私に機会を与えられました。診療所に初めて来院する保護者と小児患者さんをイメージしながら、対応のポイントや治療の工夫、紹介する場合のターニング ポイントなど、私の経験を踏まえてお話したいと考えています。そして、歯科医師レベルで子どもの育ちを考える機会になれば幸甚です。                                                                    (講師より)

◆日  時 11月20日(木) 午後7時~9時30分
◆講  師 丸山進一郎氏(品川区開業、日本小児歯科学会理事・専門医指導医、全国小児歯科開業医会会長)
◆会  場 文京シビック小ホール:文京区春日1-16-21

◆交  通 JR中央・総武線「水道橋」駅、東京メトロ丸ノ内線・南北線「後楽園」駅、都営地下鉄三田線・大江戸線「春日」駅下車
◆参加費 会員無料(同伴者1名につき1,000円、未入会員8,000円)
◆予約不要 当日は会員証を受付にご提示ください。
 ※2014度日本歯科医師会生涯研修3単位の登録を予定。

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浅野まみこさんが「食選力の5カ条」を紹介/第8回「歯と健康」フォーラムを開催

「食選力の5カ条」を紹介/第8回「歯と健康」フォーラムを開催

11月14日、全国町村会館において第8回「歯と健康」フォーラムを開催しました。今回の講師は、株式会社エビータ代表取締役で管理栄養士・健康運動指導士の浅野まみこ氏。講演テーマ「きたえよ食選力~コンビニ食・外食でも人生は100倍楽しめる」に強い関心を抱いた一般者参加を中心に160名余りが参加した。
事前の申し込み状況から、一般からの参加が大部分で、しかも世代的には40代以前の参加者が多いことが把握できていたため、講演内容もその年齢層に配慮いただくなど、準備を整えて開催しました。


◆医療保険制度が予防にシフトするように
協会の川戸二三江理事の司会の下、開会に先立ち、まず、松島良次会長が挨拶し、歯や口腔の疾患の治療もさることながら、予防することはもっと大事なものの、現行の医療保険制度では予防には保険が利かないため、保険を何とかシフトさせる必要性があることを指摘しました。次に、濱﨑啓吾理事が歯の役割についてオープニングトークを行い、噛むことの効用として肥満予防、脳の発達と認知症予防、虫歯や歯周病予防、胃腸の働き促進など8つを紹介しました。

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◆浅野まみこさん講演の柱

浅野さん150pixCIMG4252浅野まみこ氏はその講演の中で、和食の選び方、食べ方から、和食の食材に含まれる塩分への注意、主食、副菜、汁物を食べる順序、また、同じ野菜、肉、魚であっても、脂質の違いや目的別の食材の摂取、丼物よりも定食スタイル、野菜ジュースの効用、玄米や雑穀米の効用、野菜の1日分摂取量350gの採り方…など、日常生活、食生活上の留意点を分りやすく平易な言葉で説明。講演途中では、三枝択一式のクイズ形式で参加者の注意を誘うなどの手法で会場を沸かせました。そして最後に、「食選力の体づくり5カ条」として、①「噛むメニュー」を選ぶ、②定食スタイルで、バランスごはん、③食事の最初に野菜を食べる、④油の質にこだわる。マーガリンはNG、⑤みえない等の採り過ぎに注意―と呼びかけました。終了後の質疑も参観に行われ、浅野さんと濱﨑理事が丁寧に回答。予定時間を大幅に上回る盛り上がりを見せ、終了後にも、浅野氏に個別に訪ねる参加者も多数にのぼるなど、盛会裏に終了しました。

自分の技術に自信が持てるように/第3回ドクター・スタッフ講習会開催

自分の技術に自信が持てるように/第3回ドクター・スタッフ講習会開催

10月28日、協会会議室にて、東京医科歯科大学歯学部付属病院歯科総合診療部准教授の小田茂先生をはじめ講師陣にお越しいただき「シャープニング実習とスケーリング・ルートプレーニング」についてのベーシックコースを開催され、ドクター・衛生士32名が受講した。先月に引き続き本年度2回目のベーシックコースとなるが、今回も多くのキャンセル待ちが出ており、人気の講習会である。

前半は小田先生よりテキストを用いた講義が行われ、後半は、4つの班に分かれ、シャープニングや抜去歯を用いたスケーリングの実習を行った。受講者が積極的にわからないことを質問したり、マネキンを使用して、先生方が受講者の技術をチェックしたりなど、親身な指導が好評の理由と納得の研修会だった。

参加者からは「シャープニングに自信がなかったが、だいぶ自信が持てるようになった。」「明日からの臨床に役立てていきたい。」「他のスタッフにも今日学んだことを教えたい。」などこの講習会で学んだことを積極的に活かそうという感想があった。来月27日にはベーシックを受講済みの方を対象にした、アドバンスコースが開催される。