協会ニュース

確定申告のポイントと 増加しつつある税務調査の対応を解説/2014年分確定申告対策研究会

確定申告のポイントと 増加しつつある税務調査の対応を解説/2014年分確定申告対策研究会

 

2月2日、協会会議室で2014年分確定申告対策研究会を開催。18名が参加した。講師は協会顧問税理士の荒川俊之氏。今回の所得税制改定の変更点としては、4段階経費率の特例(措置法第26条)について、自費を含めた収入金額が7千万円を超える方が除外される。つまり、歯科医業に係る収入金額の合計額が7千万円を超えると社会保険診療報酬が5千万円以下であってもこの特例は適用できなくなるというものだ。

また、2年前には、国税通則法が改正され、税務調査において、11項目の事前通知を行うことが法律で定まった。これらの項目すべてが事前に通知されなければ、調査をすることができない。そのための正しい対応方法についても詳しく解説し、荒川氏は「新しい法律の下、税務調査は本格化してきた。今年も税務調査は増える」と語った。講習会は、確定申告の留意点だけでなく、税務調査にも言及し、充実した講習会となった。

院長とスタッフで考え、実行する「患者定着術」とは?/第5回ドクター・スタッフ講習会「スタッフと患者さんの定着を目指して」

第5回ドクター・スタッフ講習会 

☆テーマ 「スタッフと患者さんの定着を目指して」

◆内 容 歯科医院繁栄のため、スタッフの定着は欠かせない課題です。そして盤石なスタッフの体制を築き、院長のリーダーシップのもと、スタッフ全員が確固たる医療理念を実践してくことで、患者さんはその歯科医院のリピーターとなるだけではなく、新たな患者を呼びこむ存在にもなってくれます。そこで、「温もりの医療を伝える」をモットーに、スタッフとともに患者を医院のファンにする取組みを永年にわたって実践してきた講師に、その奮闘ぶりを講演していただきます。

◆日 時 2015年2月25日(水) 午後7時~午後9時

◆講 師 関口武三郎 氏(横浜市開業、神奈川県保険医協会理事)

◆会 場 文京シビック小ホール

        住所:文京区春日1-16-21

◆交 通 東京メトロ丸ノ内線・南北線後楽園駅4bまたは5番出口徒歩3分、都営地下鉄三田線・大江戸線春日駅(文京シビックセンター前)、JR中央・総武線水道橋駅徒歩8分

◆参加費 会員無料(同伴者は1名につき1000円)

◆予約不要 当日は会員証を受付にご提示ください。

★当日は先着160名様に関口先生の著書「はははの新聞」を進呈します!

※お問合せは、電話03―3205―2999(経営・税務・スタッフ教育部)まで。

文京シビックホール最新地図250pix

納得のいかない減点には再審査請求を/再審査請求書はこちらからダウンロードできます

納得のいかない減点には再審査請求を/再審査請求書はこちらからダウンロードできます

 

◆再審査請求しないと非を認めたと見なされる

納得がいかない減点に対し、医療機関には減点された点数を復活できるよう再審査を申し出る権利が認められている。これを「再審査請求」という。支払基金や国保連合会では、この申し立てを元に再度審査を行い、認められれば減点した点数を復活させる処理をする。

一方で、「減点の額がわずかなので再審査請求をするのは面倒だ」との理由で再審査請求をしない声も聞かれる。しかし、点数の額に係らず納得いかない減点を再審査請求せずに放置すると、医療機関側が請求の間違いを認めたと判断されてしまう。

協会への相談でも、過去に減点があり額がわずかなため再審査請求をしなかったところ、その後同様の請求について返戻ではなく、1次審査で減点された事案もあった。納得いかない減点を再審査請求しておかなければ、審査側の偏見や先入観を是正できず減点が増えていく可能性がある。

 

◆再審査請求の進め方

 再審査請求は、社保であれば支払基金に、国保・後期高齢者であれば国保連合会に「再審査請求書」を郵送することで行う(用紙は支払基金用・国保連合会用で異なる)。提出日に定めはなく随時受付している。

 再審査請求後の結果は「再審査等支払・請求調整額通知票」「再審査結果連絡書(通知書)」により文書で通知される。点数の復活が認められた場合は増点の内容が記載され、復活が認められなかった場合は「原審通り」と記載される。なお支払基金や国保連合会がレセプトを保険者から入手してから再審査をするため、結果が出るまでには若干の期間を要する。

 

◆再審査請求書の入手(下記より請求書をダウンロードできます。ご利用ください)

(1)支払基金用(社保の患者の場合に使用)

①再審査請求書:PDF画像の拡大とダウンロードはここをクリック!! PDF拡大縮小の「+」「-」ボタンをご活用ください

②再審査請求書・作成要領:PDF画像の拡大とダウンロードはここをクリック!! PDF拡大縮小の「+」「-」ボタンをご活用ください

(2)国保連合会用(国保・後期高齢者の患者の場合に使用)

③再審査請求書:PDF画像の拡大とダウンロードはここをクリック!! PDF拡大縮小の「+」「-」ボタンをご活用ください

④再審査請求書・作成要領:PDF画像の拡大とダウンロードはここをクリック!! PDF拡大縮小の「+」「-」ボタンをご活用ください

(3)参考

・支払基金関係ページ(再審査関係・医療機関等からの請求)

http://www.ssk.or.jp/yoshiki/yoshiki_06.html

・国保連合会関係ページ(診療(調剤)報酬明細書等再審査・取下げ依頼関係)

http://www.tokyo-kokuhoren.or.jp/insurance/request/

知的マネー講座~今こそムダなく賢い準備/共済研究会を開催します

知的マネー講座~今こそムダなく賢い準備/共済研究会を開催します

マネーの基礎知識から、賢い保険選びの方法、公的保障、老後に必要な金額など、初めての方でも即実践できることを分かりやすく学べる講座です。今回は有名企業でセミナーを行う人気講師・溝渕麻理氏をお招きします。ぜひ、ご家族やスタッフをお誘い合わせの上、ご参加ください。もちろん、お一人でも大歓迎です。この機会をお見逃しなく。

開催要領は以下の通りです。ぜひ、ご家族・スタッフの方々もご一緒にご参加ください。

◆日 時 2015年2月19日(木) 午後7時~9時
◆講 師 溝渕麻理氏 ファイナンシャルプランナー〈CFP〉
◆会 場 東京歯科保険医協会・会議室(新宿区高田馬場1-29-8新宿東豊ビル6F)
◆交 通 JR,東京メトロ東西線高田馬場駅から徒歩5分
◆定 員 50名
◆対象者 会員、ご家族、スタッフ無料
◆要予約 事前にお電話でご予約ください。03-3205-2999(担当:共済部)

☆講師プロフィール

ファイナンシャルプランナー〈CFP〉。三菱信託銀行、人材派遣会社等を経て、100ten schoolの講師となり、日本航空、リクルート、日本生命保険、メットライフ生命、SBI証券、パソナ、千趣会、銀行等、幅広い分野におけるセミナー講師として活躍。仕事とお金の双方の見地から実現可能なマネープラン、金融商品・保険商品の選び方まで、分かりやすい解説を得意とする。

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「会員の実態と意識調査」の詳細内容を中心に/通算第49回メディア懇談会を開催

「会員の実態と意識調査」の詳細内容を中心に/通算第49回メディア懇談会を開催

2015年1月9日、協会会議室において2014年度第5回メディア懇談会を開催(通算49回目)。通算ではメディア側の参加は3社・3名。協会からは矢野正明副会長、司会として広報部長の坪田有史理事および事務局が参加した。

今回の主な話題は、「会員の実態と意識調査」の詳報などが中心であった。

会員の実態と意識調査についての懇談で「都内の歯科衛生士の不足」について、数年続けても仕事にやりがいを感じられずに辞めてしまう人が多い、歯科衛生士の雇用は歯科界全体が組織的に本腰を入れて取り組むべき課題ではとの意見が出された。東京都の予算で日本歯科衛生士会が,何らかの理由で仕事を辞めてしまった歯科衛生士に対して再雇用の講習会を行っていることも紹介されたが、公的な就業支援がまだまだ補完されていない現状であるとの指摘もあった。

その他、「衆議院選挙後に公表した政策委員長談話」「秋の署名活動の状況」や「中医協の森田会長のインタビュー関連余話」についても取り上げられた。

「会員の実態と意識調査」アンケート結果を集計/5年に1度の調査/ 詳細はPDFをご覧ください

「会員の実態と意識調査」アンケート結果を集計/5年に1度の調査/ 詳細はPDFをご覧ください

 

協会が昨年8月に実施した「会員の実態と意識調査」に対して、791名の会員の先生方から回答が寄せられました。

協会ではその後、回答の集計を行うとともに、会員の診療・経営状況や、活動や個別課題に対する意識状況について1月9日までに検討を加えました。協会で指定しました個別項目のほか、「自由意見」欄にも多くの意見が寄せられました。今後は、理事会や各専門部で真剣に議論し、活動に生かします。

【主な特徴点】

◆経営の苦しさは前回よりも7ポイント減少

回答者の75%が1人での診療で、歯科衛生士がいないところは32%であった。また、「以前と比べた医業経営の状態」は、「苦しくなった」が54%と最も多く、「変わらない」が37%、「楽になった」が6%となった。しかし、「苦しくなった」は前回61%であったものが7ポイント減少した。

そのほか、「昨年と比べた今年6月の収入」も同様の傾向であった。具体的には、「減収した」45%、「増収した」19%、「変わらない」31%となっており、減収の原因は「患者の減少」が45%と最も多く、「不況の影響」18%が次いだ。自費診療収入金額(年額)は「百万円未満」24%が最多で、「100~300万円未満」の16%がそれに次いでいる。現在の自費収入は「減少している」46%が、前回より4ポイント増加したほか、「変わらない」33%、「減っている」11%であった。

◆75%が訪問診療せず

訪問診療の実施の有無に関しては、「していない」が七五%で実施しているところでは「1~5回未満」が16%であった。訪問診療を実施していない会員は、この10年で12ポイント増加した。訪問診療を実施していない理由は、「時間がない」58%、「依頼がない」40%であった。

◆「仕事に生きがい」が改善

さらに、「仕事への生きがい」については「感じている」が56%と最も多く、「感じていない」18%を大きく上回った。

協会への「これからの要望」では「歯科医療の現状を世間に訴える」が最も多く、次いで「歯科医師の身近な問題に取り組む」が多かった。

「会員の実態と意識調査」アンケート結果を集計/5年に1度の調査/ 詳細はPDFをご覧ください

2015年 会長年頭所感「スケールメリットを活かした行動を」

2015年 会長年頭所感「スケールメリットを活かした行動を」

謹賀新年
 昨年、本会の会員数は5000名を突破しました。一方、昨年末に行われた衆議院解散総選挙は、自公あわせて326議席を獲得し、独裁政治に拍車がかかる結果となってしまいました。消費増税を1年半先伸ばしたことは、三党合意の時から景気の動向を見て決めることとなっていたので、解散総選挙の理由にはならず、長期政権に固執するための利己的な判断と言わざるを得ません。むしろ、8%に引き上げたことによる景況感の悪化に目を注いでもらいたい。
 また、社会保障の財源として消費税を充てる目的であったため、政府は「延期する以上は社会保障の充実も見直さざるを得ない。引き上げ延期中はその範囲の中で具体的な予算編成を優先順位をつけてやっていく」と述べた。しかし、増税しても赤字国債削減に使われ、実際に診療報酬はほとんど伸びていないのが現状です。
 一方、消費増税分として初・再診に充てられた点数は10%までの暫定処置で、その後の医療費の財源は未定です。以上のことから、今後の歯科医療費はよりいっそう厳しいものになると思われますが、いかに口の健康にイニシアチブを持たせられるかが求められています。

東京歯科保険医協会会長 松島良次 昨年の改定で、先進医療技術評価から導入されたCAD/CAM冠の財政効果は、一次的には引きあがるものの、持続的なものではありません。しかし、毎回の改定ごとに新規技術が導入されれば一定の効果が望めます。その効果の中には、患者さんの健康寿命の延伸は不可欠です。本会ではこの視点を大事にして、新規技術の提案を行っていきたいと考えます。
 他方、2025年には団塊の世代が75歳以上の年齢層に入ります。財政構造は、爆発的に増大する高齢者対策に耐えられるものにしなければならず、これからの10年間は、われわれ歯科医療従事者も知恵を出していかねばなりません。今後、基礎疾患を抱えた患者さんに対応する知識は当然のこととして、さらに病院や施設から在宅にシフトされる患者さんに対応する訪問診療の準備もしなければなりません。
安倍晋三首相は、国民の信任を錦の御旗に、数々の法案を通す準備を始めていることでしょう。ここで大事なことは、国民がすべてを任せたわけではないということです。政府が数の論理で行くならば、われわれも国民の不利になるような政策には断固反対できるように、5000名会員のスケールメリットを活かした行動をとるつもりです。

東京歯科保険医協会会長

松島良次

2015/06/25 社保研究会

社保研究会

☆テーマ「これを知れば怖くない!「高点数指導」「4月からの電子請求の審査」」

◆内 容 「高点数個別指導を避けるため点数を下げた方が良いか」との相談が協会に多く寄せられます。しかし、実は、点数を下げるために萎縮診療をする必要はありません。それはなぜでしょうか?今回は、その仕組みを分かりやすく解説します。また、4月からの電子請求義務化に伴って見られる「歯周病患者のレセプト返戻」など特徴的な返戻もお話いたします。高点数指導や4月からの電子請求の審査に不安がある方はぜひご参加ください。

◆日 時 6月25日(木) 午後7時~9時30分

◆講 師 協会講師団

◆会 場 渋谷区文化総合センター大和田・4階さくらホール

交 通 JR・東急・東京メトロ渋谷駅下車徒歩5分

◆参加費 会員無料(同伴者1名につき1,000円、未入会員8,000円)

◆予約不要 当日は会員証を受付にご提示ください。

※2015年度日本歯科医師会生涯研修3単位の登録を予定。

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2015/07/30 医事紛争対策講習会

医事紛争対策講習会 ―年2回義務付けられている医療安全講習会に該当

☆テーマ「失敗しない患者トラブルの初期対応 ~突然のカルテ開示、対応できますか?~」

◆内 容 日常診療の現場では、ほんの些細なトラブルからカルテ開示、さらには個別指導にまで発展する可能性があります。また、年2回の医療安全講習を受けていないとトラブルの拡大に繋がりかねません。万が一紛争に至った場合でも、最小限に止めるには適切な対応が必要です。今回、医事相談に取組んできた長い歴史と経験を持つ京都府保険医協会より講師をお招きして、リアリティーある紛争事例の紹介や初期対応方法を講演して頂きます。

◆日 時 7月30日(木) 午後7時~8時45分

◆講 師 丹生文夫 氏(京都府保険医協会事務局)

◆会 場 エムワイ貸会議室 高田馬場 (東京歯科保険医協会 隣接ビル)

◆対象者 会員、スタッフ

◆参加費 会員、スタッフいずれも1名につき3,000円(テキスト代2,000円含む)

◆定 員 200名(全国でも大変好評な講習会のため、先着順とさせていただきます)

◆要予約 電話 03-3205-2999(担当:医事相談部)

※修了証の発行は、会員本人に限らせて頂きます。

協会・エムワイ貸会議室 地図

【政策委員長談話】 / 「衆議院総選挙の結果の先は」

【政策委員長談話】

「衆議院総選挙の結果の先は」

安倍首相は消費税10%の先送りを決め、国民に信を問うとした12月14日の総選挙は、自民党が291議席、公明党35議席と、与党が3分の2を超える勝利となった。「アベノミクスこの道しかない」として経済を前面に出し、原発再稼働、集団的自衛権、TPP、身を斬る改革など、野党の主張は大きな争点とはならず、戦後最低の投票率52.6%も追い風となり、2012年からの2年間に加え、4年間の長期政権のカードを手に入れたといえる。

12年の総選挙で生まれた第三極は、2年の間に四分五裂となり、大きく後退してしまった。一強多弱の構図は変わらず、政権を争う野党勢力は存在しないこととなってしまった。大きく議席を伸ばしたのは共産党だが、政権獲得に近いわけではない。野党のだらしなさに、政権に対する批判票の受け皿となったことが大きいと思われる。

最低の投票率は無党派層の参加が減少したためと思われるが、協会の会員はアンケートから見ても無党派層が五割を超え、投票に行かれる率も高いが、今回の選挙は苦渋の選択を強いられたと思われる。

1994年から始まった小選挙区制は20年を経過している。この間、政権交代の振り子が大きくなっている。得票率と議席獲得数とのギャップは大きいままで、今回、自民党は連勝したことにより、強い指導力を手に入れたこととなる。低い投票率の結果、政府への白紙委任に近い状態が生まれている。これがどういう結果を社会保障にもたらすのか注視し、必要に応じ声を上げていかなければならない。

2014年12月16日

東京歯科保険医協会

政策委員長 中川勝洋

2014年衆院総選挙/歯科医療界から渡辺氏・白須賀氏・比嘉氏の3候補が2回目の当選果たす

2014年衆院総選挙/歯科医療界から渡辺氏・白須賀氏・比嘉氏の3候補が2回目の当選果たす

昨日12月14日、衆院議員総選挙投開票行われた。本日12月15日(月)午前9時時点では、全475議席中、当選議員数は自民党291、民主党73、維新の党41、公明党35、共産党21、社民党2、生活2、次世代2、改革0、無所属他8―となっている。

今回の衆議院総選挙には、歯科医療界からは、渡辺孝一氏(自民党、北海道ブロック比例)、白須賀貴樹氏(自民党、千葉県13区)、新原秀人氏(維新の党・兵庫県3区)、比嘉なつみ氏(自民党・沖縄3区⇒※重複比例復活)の前衆院議員4氏が立候補したほか、前参議院議員の大久保潔重氏(民主党・長崎県2区)が立候補、さらに新規立候補として長谷川嘉一氏(民主党・群馬県3区)の合わせて6名の歯科医師が立候補した。

本日12月15日午前10時時点では全選挙区で開票済みとなっており、当選者は確定している。上記立候補者6氏の中の当選者は、渡辺・白須賀候補・比嘉候補の3名にとなり、新原氏は議席を守ることができなかったほか、大久保・長谷川の2氏は、議席獲得はならなかった。

「患者紹介ビジネス」によるトラブルにご注意ください

「患者紹介ビジネス」によるトラブルにご注意ください

「スマートフォン向けの販促アプリを使って患者紹介を行う」といったサービスを提供する業者と開業歯科医がトラブルになる事例が、東京を含め全国の各協会に寄せられています。

報 告のあった事例では、サービスを受けるにあたっては関連機器(サーバーやパソコンなど)のリース契約を結ぶことが前提になっています。こうした契約内容で は、サービス提供業者がなんらかの事情により、サービスの提供をできなくなった場合でも、機器のリース料金全額の支払い義務は残ります。リース契約は途中 で解約できないことが原則となっています。

こうした患者紹介を謳う事業者に安易に飛びつき、リース契約に伴うデメリットを見過ごすことのないよう、十分にご注意ください。

アルファラインジャパン図

小児歯科医療の勘どころを解説/第4回学術研究会で丸山進一郎氏が

小児歯科医療の勘どころを解説

 11月20日、文京シビック小ホールにて小児歯科をテーマとした第4回学術研究会「みんなで考えよう子どもたちの口の健康-小児歯科医療の勘所-」を開催しました。講師は丸山進一郎氏(品川区開業、日本小児歯科学会理事・専門医指導医、全国小児歯科開業医会会長)をお招きし、

最近の小児歯科界の現状や小児患者への対応、保護者とのコミュニケーション等をご講演頂きました。また、小児歯科臨床において身につけておきたいコツをう蝕治療や咬合誘導など分野分けをして丁寧な解説をされました。

 当日は、久しぶりに降る雨の中にも関わらず160名を超える参加がありました。

 

来年は周術期研究会を開催

来年2月10日(火)には、全国でも講演を行っております片倉朗先生(東京歯科大学オーラルメディシン・口腔外科学講座教授)による周術期研究会を同会場で開催いたします。がんや全身疾患等をもつ患者の口腔機能管理の方法や医科医療機関への適切な情報提供などについてご講演いただく予定です(12月機関紙をご参照下さい)。ぜひ、多くの会員・スタッフの方のご参加、お待ちしております。

5年に1度の「会員の実態と意識」を中心に議論/第4回メディア懇談会を開催

5年に1度の「会員の実態と意識」を中心に議論/第4回メディア懇談会を開催

 

11月14日、協会会議室において2014年度第4回メディア懇談会を開催(通算48回目)。通算ではメディア側の参加は4社・4名。協会からは濱克弥副会長、司会として広報部長の坪田有史理事および事務局が参加した。

今回の主な話題は、協会で5年に1度行うアンケート「会員の実態と意識調査」や衆議院の解散総選挙を目前にした最近の情勢などであった。

 メディア側から会員の実態と意識調査については、貴重なデータであるから大切にしてほしいと評価された。また,診療報酬改善で重視すべき点を問う設問において「在宅歯科医療に対する評価の引き上げ」の選択者数が少ないことに対して、協会や会員は在宅歯科医療を創りあげていく心づもりで積極的に取り組んでほしいとの意見が出された。

 情勢については、現在,歯科医師の衆議院議員が4名いることが話題となり,衆議院選挙を前提に今後アプローチする議員やその方法についての議論に及び、意見を交わした。

その他、「歯と健康フォーラム」「秋の署名活動の状況」についても取り上げられた。

 

みんなで考えよう子どもたちの口の健康-小児歯科医療の勘所-/第4回学術研究会を開催します

第4回学術研究会を開催します/テーマは「みんなで考えよう子どもたちの口の健康-小児歯科医療の勘所-」

◆内容 2014年度の保険改定で「フッ化物局所応用に関する評価の見直し」や「小児保隙装置の評価」、「乳歯 義歯の適応拡大」が導入され、小児にスポットが当たりつつあるのでしょうか。本協会の学術研究会では、しばらく小児歯科を取り上げていなかったそうで、今 回、私に機会を与えられました。診療所に初めて来院する保護者と小児患者さんをイメージしながら、対応のポイントや治療の工夫、紹介する場合のターニング ポイントなど、私の経験を踏まえてお話したいと考えています。そして、歯科医師レベルで子どもの育ちを考える機会になれば幸甚です。                                                                    (講師より)

◆日  時 11月20日(木) 午後7時~9時30分
◆講  師 丸山進一郎氏(品川区開業、日本小児歯科学会理事・専門医指導医、全国小児歯科開業医会会長)
◆会  場 文京シビック小ホール:文京区春日1-16-21

◆交  通 JR中央・総武線「水道橋」駅、東京メトロ丸ノ内線・南北線「後楽園」駅、都営地下鉄三田線・大江戸線「春日」駅下車
◆参加費 会員無料(同伴者1名につき1,000円、未入会員8,000円)
◆予約不要 当日は会員証を受付にご提示ください。
 ※2014度日本歯科医師会生涯研修3単位の登録を予定。

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浅野まみこさんが「食選力の5カ条」を紹介/第8回「歯と健康」フォーラムを開催

「食選力の5カ条」を紹介/第8回「歯と健康」フォーラムを開催

11月14日、全国町村会館において第8回「歯と健康」フォーラムを開催しました。今回の講師は、株式会社エビータ代表取締役で管理栄養士・健康運動指導士の浅野まみこ氏。講演テーマ「きたえよ食選力~コンビニ食・外食でも人生は100倍楽しめる」に強い関心を抱いた一般者参加を中心に160名余りが参加した。
事前の申し込み状況から、一般からの参加が大部分で、しかも世代的には40代以前の参加者が多いことが把握できていたため、講演内容もその年齢層に配慮いただくなど、準備を整えて開催しました。


◆医療保険制度が予防にシフトするように
協会の川戸二三江理事の司会の下、開会に先立ち、まず、松島良次会長が挨拶し、歯や口腔の疾患の治療もさることながら、予防することはもっと大事なものの、現行の医療保険制度では予防には保険が利かないため、保険を何とかシフトさせる必要性があることを指摘しました。次に、濱﨑啓吾理事が歯の役割についてオープニングトークを行い、噛むことの効用として肥満予防、脳の発達と認知症予防、虫歯や歯周病予防、胃腸の働き促進など8つを紹介しました。

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◆浅野まみこさん講演の柱

浅野さん150pixCIMG4252浅野まみこ氏はその講演の中で、和食の選び方、食べ方から、和食の食材に含まれる塩分への注意、主食、副菜、汁物を食べる順序、また、同じ野菜、肉、魚であっても、脂質の違いや目的別の食材の摂取、丼物よりも定食スタイル、野菜ジュースの効用、玄米や雑穀米の効用、野菜の1日分摂取量350gの採り方…など、日常生活、食生活上の留意点を分りやすく平易な言葉で説明。講演途中では、三枝択一式のクイズ形式で参加者の注意を誘うなどの手法で会場を沸かせました。そして最後に、「食選力の体づくり5カ条」として、①「噛むメニュー」を選ぶ、②定食スタイルで、バランスごはん、③食事の最初に野菜を食べる、④油の質にこだわる。マーガリンはNG、⑤みえない等の採り過ぎに注意―と呼びかけました。終了後の質疑も参観に行われ、浅野さんと濱﨑理事が丁寧に回答。予定時間を大幅に上回る盛り上がりを見せ、終了後にも、浅野氏に個別に訪ねる参加者も多数にのぼるなど、盛会裏に終了しました。

自分の技術に自信が持てるように/第3回ドクター・スタッフ講習会開催

自分の技術に自信が持てるように/第3回ドクター・スタッフ講習会開催

10月28日、協会会議室にて、東京医科歯科大学歯学部付属病院歯科総合診療部准教授の小田茂先生をはじめ講師陣にお越しいただき「シャープニング実習とスケーリング・ルートプレーニング」についてのベーシックコースを開催され、ドクター・衛生士32名が受講した。先月に引き続き本年度2回目のベーシックコースとなるが、今回も多くのキャンセル待ちが出ており、人気の講習会である。

前半は小田先生よりテキストを用いた講義が行われ、後半は、4つの班に分かれ、シャープニングや抜去歯を用いたスケーリングの実習を行った。受講者が積極的にわからないことを質問したり、マネキンを使用して、先生方が受講者の技術をチェックしたりなど、親身な指導が好評の理由と納得の研修会だった。

参加者からは「シャープニングに自信がなかったが、だいぶ自信が持てるようになった。」「明日からの臨床に役立てていきたい。」「他のスタッフにも今日学んだことを教えたい。」などこの講習会で学んだことを積極的に活かそうという感想があった。来月27日にはベーシックを受講済みの方を対象にした、アドバンスコースが開催される。

第8回「歯と健康」フォーラムを東京新聞10月23日号が紹介

第8回「歯と健康」フォーラムを東京新聞10月23日号が紹介

協会が11月16日(日)の午後2時から全国町村会館(東京・千代田区永田町1―11―35)で開催する第8回「歯と健康」フォーラムの参加者募集記事が10月23日(木)の「東京新聞」朝刊4面に紹介され、この記事をご覧になった方々から申し込みが相次いでいます。このフォーラムは事前予約制です。ご参加、ご興味のある方は、ぜひご予約下さい。

 ◆申し込み・お問い合わせはこのホームページのトップページからも行えます。または直接お電話下さい。

   ⇒ 03―3205―2999/担当:歯と健康フォーラム実行委員会

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SPTのポイントを分かりやすく解説/第3回学術研究会を開催/今年度最高の326名が参加

SPTのポイントを分かりやすく解説/第3回学術研究会を開催

10月16日、中野ZERO小ホールにて第3回学術研究会が行われた。講師は内山 茂先生(東京医科歯科大学臨床教授)を招き、「SPTを通して医院の総合力を磨く~PMTCから口腔ケアまで〜」と題して行われた。当日はスタッフの参加も多数あり、326名と本年度最多の参加者数であった。

講演ではSPTのポイントとして、「歯肉縁上のプラークコントロールの重要性」、「セルフケア用品は処方する時代」、「SPTの成果を上げる〜何を診て、何を行うのか」、「力のみかた〜アブフラクションとセメント質剥離」、「Periodontal Medicineと口腔ケア」の5項目について文献をあげながら話しがあった。

歯肉縁上のプラークコントロールの重要性

歯肉縁上のプラークコントロールが歯肉縁下の細菌数にまで影響を及ぼす事を示された後、歯肉縁上のプロフェッショナルケアの重要性を話された。「速くて一人前、やさしくて一流」と、プロフェッショナルケアの一流になることを目標に取り組んで欲しいとの言葉が印象的であった。

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セルフケア用品は処方する時代

セルフケア用品に関してこれからは症状やメンテナンス状況に合わせて「適材適症」に処方し、最終的には患者に選択をさせることが重要であることを話された。

SPTの成果を上げる何を診て、何を行うの

また、歯周治療後の歯周組織の付着様式は長い上皮性付着により治癒している場合が多く、非常に不安定である。長い時間が掛かるが、PMTC等の徹底的なプロフェッショナルメンテナンスとセルフケアによって上皮性付着を安定した結合組織性付着に置換させることが重要であることを話され、ここでは歯肉縁下のデブライトメントやケア発想の歯周治療についても話しをされた。

力のみかたアブフラクションとセメント質剥離

トゥースウェアについては酸蝕や摩耗に言及され、アブフラクションについても話しをされた。またセメント質剥離は直径3mmであれば再生の可能性があるとし、特に上顎前歯、下顎小臼歯に起きやすいが、力の問題に気付くことが重要であると話された。

Periodontal Medicineと口腔ケア

最近は全身疾患をもったリスクのある患者も多く、普通よりも口腔衛生レベルを高める必要があり、質の高い口腔ケアの技術が求められているとして講演を締めくくった。

歯周治療にはSPTやメンテナンスが欠かせない。しかし患者が増えるにつれ医院のキャパシティが求められてくる。講演でも語られていたが、SPTの重要性も含め、医院の総合力が求められることを感じさせられる講演であった。

 

次回の研究会は小児歯科治療研究会

11月20日(木)午後7時からは丸山進一郎 氏(品川区開業、日本小児歯科学会理事・専門医指導医、全国小児歯科開業医会会長)による小児歯科治療の勘所について文京シビック小ホールにてご講演頂きます。小児が泣いてしまった時の対応や、親御さんへの対応など講師の臨床経験に基づいた対応についてポイントを解説致します。テーマは「みんなで考えよう子どもたちの口の健康-小児歯科医療の勘所-」とし、スタッフの参加もできますので、ぜひご参加ください。

 

来年は周術期研究会を開催

来年2月10日(火)には、片倉朗先生(東京歯科大学オーラルメディシン・口腔外科学講座教授)による周術期研究会を開催いたします。がんや全身疾患等をもつ患者の口腔機能管理の方法や医科医療機関への適切な情報提供などについてご講演いただく予定です。

歯周病研究会「SPTを通して医院の総合力を磨く―PMTCから口腔ケアまで―」

歯周病研究会

SPTを通して医院の総合力を磨く―PMTCから口腔ケアまで―

 10月16日、なかのZERO小ホールにて、内山茂先生(東京医科歯科大学臨床教授、臨床研修医指導医)による「SPTを通して医院の総合力を磨く―PMTCから口腔ケアまで―」をテーマとした第3回学術研究会が開催されました。スタッフとともに参加される先生方が多く、会場は満員となりました。講演では、文献に基づく話は勿論、臨床に則した実践的な内容も多く含まれ、動画による解説も行われました。また、内山先生が実際に使用される製品などを紹介した他、豊富なサンプル・パンフレットが参加者に用意され、診療所に戻り試用する声なども聞こえてきました。

次回は、11月20日(木)、文京シビック小ホールにて、丸山進一郎氏(品川区開業、日本小児歯科学会理事、全国小児歯科開業医会会長)による小児歯科治療の勘所を開催します。「小児歯科治療は行わない!」という診療所は少ないと思います。ぜひ、ご参加いただき、明日からの小児歯科治療の対応等にお役立ていただければと思います。

会員からも指摘「指導の問題点」/多摩地区懇談会

会員からも指摘「指導の問題点」/多摩地区懇談会

 

◆カルテ記載をする努力を

9月27日に多摩地区懇談会を開催した。参加者は55名。「2014年度の高点数指導とその注意点」をテーマとし、前半は1時間の話題提供を本橋昌宏理事が行なった。「指導を逃れるために点数を下げる努力をするよりもカルテ記載をする努力をしましょう」と協会から説明を行なった。

◆会員からの声

後半は質疑応答を通し会員懇談を行った。懇談では、7名の会員から発言があった。「対象となる期間などを知らせないで行う指導はやはり問題があるのではないか」「再指導が何回か続いていた場合、その後はどうなるのか」など声が上がった。

 

◆今後の地区懇談会案内

※要予約。参加費無料。

○城南地区懇談会(大井町)

【日時】10月18日(土) 午後6時30分~8時30分

【会場】大井町きゅりあん(品川区総合区民会館)6F大会議室

    品川区東大井5-18-1

○城東地区懇談会(北千住)

【日時】11月29日(土) 午後6時30分~8時30分

【会場】北千住シアター1010(千住ルミディスⅠ番館)11F視聴覚室

    住所:足立区千住3-92

内山茂先生の歯周病セミナー「SPTを通して医院の総合力を磨く―PMTCから口腔ケアまで―」

 第3回学術研究会/ 内山茂先生の歯周病セミナー

☆テーマ 「SPTを通して医院の総合力を磨く―PMTCから口腔ケアまで―」

◆内 容 臨床で最も大切なことは総合力です。キュアとケアのバランス、チーム医療、SPT、炎症と力のコントロール、口腔ケアや周術期医療など、どれをとっても医院に総合的なパワーがないと成功しません。
今回はSPTに焦点を当て、SPTに関する最新の知見を紹介するとともに、それを通して医院の総合力を高めるための具体的なknow-howについて解説します。    
 ・歯肉縁上のプラークコントロールの重要性
 ・セルフケア用品は処方する時代
 ・SPTの成果を上げる―何を診て、何を行うか
 ・力の見方―アブフラクションとセメント質剥離
 ・periodontal medicineを理解して、院内のケア力をupする

                                        (講師より)

♥ 歯科医師の先生はもちろん、スタッフの皆様のご参加もお待ちしております ♥

 ◆日  時 10月16日(木) 午後7時~9時30分
◆講  師 内山茂 氏(東京医科歯科大学臨床教授、臨床研修医指導医)
◆会  場 なかのZERO小ホール
        住所:中野区中野2-9-7
        電話:03―5340―5000
◆交  通 JR中央線・総武線、東京メトロ東西線中野駅南口から徒歩8分
◆参加費 会員無料(同伴者1名につき1,000円、未入会員8,000円)
◆予約不要 当日は会員証を受付にご提示ください。
 ※平成26年度日本歯科医師会生涯研修3単位の登録を予定しています。

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電子請求猶予終了に向けた審査の勘所と指導の現状を解説/第1回社保研究会

電子請求猶予終了に向けた審査の勘所と指導の現状を解説/第1回社保研究会

来年3月末で電子請求の猶予が終了になり、現在レセコンから紙レセプトを作成して請求している医療機関は電子請求か手書きレセプト請求への移行が必要になる。協会は今後本格化する電子請求を踏まえて、算定日情報による審査など実際の事例を元に、保険医が知るべき電子レセプトの審査の勘所について解説した。

また、2014年度集団的個別指導の対象者の下限値は1483点と1500点を割り込み、「初めて通知がきたが何がいけなかったのか」と不安がる声も聞かれる。協会は集団的個別指導の仕組みを解説した上で、個別指導でも問題ないと言えるために今注意すべき点を解説した。当日は202名が集まり、大変好評であった。

若手歯科医師向け学術ベーシック講座を開催!

若手歯科医師向け学術ベーシック講座を開催!

【第1回/画像診断】

8月30日、当協会会議室にて今年度第1回目の若手歯科医師向け学術ベーシック講座を「X線読像ベーシック講座〜オルソパントモとデンタル〜」と題し、品川区開業で当協会理事でもある相馬基逸氏を講師として開催した。当日は25名の参加があり、会場は大変盛況であった。

当日は講師が開業10年の間に遭遇したケースをテキストにX線写真を投影し、Q&A方式にて講演が行われた。X線の読像を中心に行われる講演会はあまりなく、今回のような内容を聞く機会は受講者にとっても貴重であったように感じる。

相馬理事150pix:ベーシックNo.1IMG_9470

相 馬氏は大学卒業後、口腔外科の医局に在籍していた経緯があり、その際経験した疾患も含めた読像のポイントが解説された。パントモ写真を読像する際は、患者 に主訴があると主訴の部位に目が行き、他の部位に見落としが出やすくなるため、すべての歯、歯槽骨の状態、上顎洞、下顎頭などの状態をひとつひとつ指さし 確認するように目を向けることや、それぞれの部位で確認が難しい場合は、デンタル写真を撮影し確認をしていく事などを話された。普段、講師が読像で注意し ているポイントを中心に、疾患ごと丁寧な解説があった。受講者からは日頃あまり目にしないような症例から、一般的な症例まで様々な症例を見ることができて 良かった、卒業後初のX線の勉強会でとても参考になった、普段見過ごしている画像診断が多々あると反省になった等、好評で続編を望む声もあった。

 

 

【第2回/歯内療法】

本橋理事150pix:ベーシックNo.2IMG_9525

続編を希望する参加者の声にお応えし、9月6日には昨年に引き続き本橋昌宏氏(荒川区開業、当会理事)を講師に「根管治療の基礎Ⅱ―根管形成から根管充填の基本的な手技を中心に―」を開催した。当日は、昨年の受講者の参加もあり、33名が参加した。

講 演では、勇気をもってしっかり天蓋を除去しなければはっきりとした根管が明示できないことや、天蓋を除去すると髄床底は側壁の象牙質より暗く見えること、 Coronal Flareの形成では常に根管の湾曲の外側を削り根管を直線的にすることなど、時には臨場感あふれる動画を交えて解説した。根管充填では側方加圧根充にあ たってアピカルシートや根管へのテーパー付与、メインポイントの選択・挿入・圧接、GPポイントの切断などポイントを6点に絞り説明した。また、根充後、 数年経過観察した症例などを示し、昨年よりさらに分かり分かりやすい内容となった。そのほか、ファイルや根管貼薬剤の紹介やその性能・効果にも触れ、講師 自ら使用した時の注意点やポイントを説明した。特に、参加者一人ずつが歯根管模型を用いてサイズ別のRT-ファイルの感触を確かめる場面では、微妙な感触 を何度も確認する姿が見られた。

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参加者からは、「細かい部分まで一通り学ぶことができた」「症例も多くみることができとても参考になった」「手技を細かく説明して頂いた」などの声が寄せられた。

 

 

 

 

◆ベーシック講座はこれからも開催します

ベーシックセミナーは開催を始めてから3年目を迎え、コンテンツが少しずつ増えてきている。今後も若手会員の臨床技術向上のためコンテンツを増やしていく予定であり、多くの参加を期待したい。

◆その他/10月16日開催の学術研究会のご案内

な お、10月16日には内山茂氏(東京医科歯科大学臨床教授)による「SPTを通して医院の総合力を磨く」と題した第3回学術研究会を開催します。材料メー カによるサンプルやパンフレットなども当日お渡し致します。ぜひ、医院全員で参加いただき、個のスキルアップと医院の総合力にお役立ていただきたい。

実習を通して基本を学ぶ/第2回ドクター・スタッフ講習会開催

実習を通して基本を学ぶ/第2回ドクター・スタッフ講習会開催

9月29日、協会会議室にて、東京医科歯科大学歯学部付属病院歯科総合診療部准教授の小田茂先生をはじめ講師陣にお越しいただき「シャープニング実習とスケーリング・ルートプレーニング」についてのベーシックコースを開催した。今回もキャンセル待ちが出るほど人気の講習会、ドクター・衛生士31名が受講した。

前半は講義形式で、テキストを用いてスケーラーや新田式シャープニング法など基礎を学んだ。後半は、4つの班に分かれ、シャープニングや抜去歯を用いたスケーリングの実習を行った。専門医の先生方がそれぞれの班に就いたことによって1人1人、手の動かし方などをしっかりと教わることができ、また、昨年から導入したマネキンを使うことによってより実践的に学ぶことができた。

参加者からは「わからないことなどをその場で聞くことができて良かった」「細かく具体的にアドバイスをもらうことができた」など好評であった。

 

職員への有給休暇付与と使用者側の時季変更権/機関紙2014年10月1日号(№535号)より

職員への有給休暇付与と使用者側の時季変更権/機関紙2014年10月1日号(№535号)より

 

質問 今年四月から勤務している正社員のスタッフから有給休暇の請求があった。「入職半年したら有給休暇を与えなければいけない」という話を聞いたことはあるが、この従業員は入職以来、病気で何日か休んでいる。実際に有給休暇を与えないといけないのか?

回答 労働基準法では、「その雇入れの日から起算して6カ月間継続勤務し全労働日の8割以上出勤した労働者に対して有給休暇を与えなければならない」と定めています(第39条1項)。したがって、ご質問のケースでは入職後6カ月間の所定労働日に対しての出勤率が8割以上であれば、有給休暇を与える必要があります。なお、出勤率の算出の際、「全労働日」に含まれない日や、出勤しなくても「出勤日」として扱う日がありますのでご注意ください。

 

質問 正社員スタッフに有給休暇は何日間与えなければならないか。

回答 入職後6カ月経過した時点で、出勤率が8割以上の場合は10日です。以降、1年を経過するごとに11日、12日と与えていくことになります。なお、1年ごとに出勤率が8割以上であることが要件となります。

 

質問 パートのスタッフから有給休暇の請求があった。有給休暇は与えないといけないのか?

回答 パートのスタッフであっても、有給休暇は与える必要があります。入職後6カ月間の出勤率が8割以上、その後は1年ごとの出勤率が8割以上という要件は同じです。なお、週の所定労働日数が4日(もしくは年216日以上)を超える方、または週の所定労働日数が30時間以上の場合はたとえパート待遇であったとしても、正社員と同じ日数を与えることになりますのでご注意ください。

 

 

質問 あるスタッフが有給休暇を請求してきた。しかし、休む予定日がちょうど患者の予約が詰まっており、実際に休まれたら業務が進まない。どうすればよいか?

回答 有給休暇を取得することそのものを拒むことはできませんが、事業の正常な運営を妨げる場合には、他の時季の取得に変更することができます(労働基準法第39条5項但書)。具体的には、「この日は患者さんの予約が詰まっているから、別の日にしてほしい」といった話し合いを持つことが認められるということです。

第29回保団連医療研究フォーラム/食の安全と命の安心を考える

第29回保団連医療研究フォーラム/食の安全と命の安心を考える

9月13、14日に札幌パークホテル(北海道)において、第29回保団連医療研究フォーラムが開催されました。全国から医師・歯科医師・スタッフ・一般市民など併せて607名が参加しました。当協会からは演題発表を行った3名を含め7名が参加しました。

13日は、作家の池澤夏樹氏による「医業と倫理」をテーマとした記念講演が行われた後、開会式や全国共同調査結果発表、レセプションが行われました。

14日の午前は分科会が開催され、当協会からは、3名が演題発表を行いました。

午後は、「食の安全は命の安全」「在宅医療の今後を考える」「子どもと女性の心を守る」の3つのシンポジウムが開催され、2日間の医療研究集会が終了しました。

 

分科会発表者と演題一覧

第2分科会 医科診療の研究と工夫

森元主税副会長 「『食べる』を支える他職種連携」

第4分科会 医科歯科連携した研究と日常診療の工夫

山本鐡雄理事 「東京での睡眠時無呼吸症候群(SAS)治療での医療連携の現状と課題」

佐藤美智代歯科衛生士(共同研究者 土田昌巳先生) 「歯科が加わった多職種カンファレンスで

                                    グループホームの食支援を行った経験」

電子請求猶予終了に向けた審査の勘所と指導の現状を解説/第1回社保研究会

電子請求猶予終了に向けた審査の勘所と指導の現状を解説/第1回社保研究会

来年3月末で電子請求の猶予が終了になり、現在レセコンから紙レセプトを作成して請求している医療機関は電子請求か手書きレセプト請求への移行が必要になる。協会は今後本格化する電子請求を踏まえて、算定日情報による審査など実際の事例を元に、保険医が知るべき電子レセプトの審査の勘所について解説した。

また、2014年度集団的個別指導の対象者の下限値は1483点と1500点を割り込み、「初めて通知がきたが何がいけなかったのか」と不安がる声も聞かれる。協会は集団的個別指導の仕組みを解説した上で、個別指導でも問題ないと言えるために今注意すべき点を解説した。当日は202名が集まり、大変好評であった。

都に対する予算等への要望を中心に議論/第3回メディア懇談会を開催

都に対する予算等への要望を中心に議論/第3回メディア懇談会を開催

9月12日、協会会議室において2014年度第3回メディア懇談会を開催。メディア側の参加は3社・3名。協会からは呉橋美紀副会長、司会として広報部長に新任した坪田有史理事(写真左下)および事務局が参加した。

今回の主な話題は、9月11日に東京都に対して行った2015年度予算への要望などであった。

冒頭では実際に足を運んだ呉橋副会長より都要請の様子が紹介された。歯科衛生士の就業促進対策費用が看護師の養成費のほんの数パーセントであることに関して、差が大きく唖然としたとの感想を述べた。

◆坪田部長CIMG2655

また、都に対する交渉について、少しずつこちらの要望を聞いてもらえるようになってきたのは進歩したこと。今後は都議会議員と共に要請活動ができたら良いなどの意見が交わされた。

その他、「会員の実態と意識調査」、「歯と健康フォーラム」「いのちマモル10.23国民集会」についても取り上げられた。

 

患者さんをサポートしていく秘訣は/TBI&PMTCデブライドメント

患者さんをサポートしていく秘訣は/TBI&PMTCデブライドメント

協会は8月24日、エムワイ貸会議室にて第2回スタッフ講習会を開催し、99名が参加した。講師は古畑歯科医院(旧ウチヤマ歯科)に勤務する歯科衛生士の波多野映子先生。

患者さんの「セルフケア」への指導と、PMTC,デブライドメントといった「プロフェッショナルケア」のポイントや方法などについて多彩な写真や動画を交えながら具体的にお話していただいた。

TBIのポイントについて、患者さんにブラッシングの習慣があるかどうかをまず確認すること、動機づけをする際、上手く磨けていない方に対するフォローとして「磨けている感覚を意識しながら磨けている方って意外と少ないのですよね」と伝えることが大切など、すぐに実践できそうなアドバイスをいくつかご紹介された。

PMTCに関しては、どの器具を使ってどのように行うのかが基本であるなどのお話をされた。