在宅歯科医療には3つの武器/第1回地域医療研究会で菊谷教授が強調

1月29日、日本歯科大学の菊谷武教授(日本歯科大学口腔リハビリテーション多摩クリニック院長)を講師にお迎えし、第1回地域医療研究会を開催しました。テーマは「ステージに応じた高齢者に対する歯科医療」。会員とスタッフ132名が参加しました。

第1回地域医療研究会IMG_6254冒頭、菊谷教授は、昨年10月にオープンした同クリニックの概況を紹介し、患者が急性期病院から在宅に移行する中で、当院が口腔サポートステーションの役割を果たす―ことを説明。さらに、「在宅歯科医療には、診療・ケア・リハビリテーションの3つの武器がある。高齢者のステージとしてある、急性期、回復期、維持期、緩和期の病態を理解し、その中で3つの武器の配分を変える対応をすべき」と強調しました。

また、実際の診断・治療事例や日歯大の取り組みも紹介しています。なお、終了後のアンケートでは、「訪問診療は行っていないが、高齢者がとても多いので、とても参考になるお話でした」「運動機能性咀嚼障害という視点が欠落していたことを痛感させられました」などの感想が寄せられています。