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「改定ポジションペーパーの検証 ~医歯薬科学的根拠に基づく骨粗鬆症と薬剤関連顎骨壊死のrisk/benefitバランス最適化戦略~」
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今年7月に「薬剤関連顎骨壊死の病態と管理: 顎骨壊死検討委員会ポジションペーパー2023」が発表されました。今年の医療安全講習会では改定されたポジションペーパーの解説とともに、日常診療で注意が必要な顎骨壊死(MRONJ)についての治療や、予防についてのアプローチを医歯薬連携の実例を示しながら解説を行います。ぜひご参加ください。なお、この講習会は医療法に定める医療安全管理のための研修としても活用いただけます。
●日 時:2024年1月21日(日)午後2時30分~5時
●講 師:関谷秀樹氏 東邦大学医学部医学科口腔外科学研究室 准教授
清末 有宏氏 森山記念病院 循環器センター センター長
●テーマおよび講演要旨
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<関谷 秀樹 氏講演>
●テーマ:薬剤関連顎骨壊死(MRONJ)の新ポジションペーパーと骨粗鬆症検診普及後の歯科の対応について~MRONJ根治を目指して
●講演要旨:「2023年7月に新しい「薬剤関連顎骨壊死の病態と管理:顎骨壊死検討委員会ポジションペーパー2023」が、発出されました。 近年増加する脆弱性骨折は、高齢者のADLを著しく低下させるため、骨粗鬆症検診を厚生労働省が見直しを行い、2023年7月より強化されまた。
その先に見えるものは、ビスフォスフォネート(以下BP)製剤やデノスマブ(以下D-mab)製剤の投与患者増加と、投与中の抜歯増加、ひいては抜歯難民出現が懸念されることです。
改訂されたポジションペーパーの骨子は、「歯科口腔外科処置の際でも、BPやD-mab製剤を中止しない」、「感染源と思われる歯は、残しておいてもMRONJを発症することがあり、除去が望ましい」、という内容です。われわれ歯科医師が行うべきことは、MRONJ発症可能性のインフォームドコンセントをしっかり行ったうえでの、歯性感染源除去ですが、患者側、歯科医師側の問題から、医師が考えるほどスムースには進まないかもしれません。
一方で、口腔外科専門医のMRONJ治療積み重ねの成果として、改訂ポジションペーパーにもありますが、「増悪させない」から「根治を目指すことができる」へと、治療目標が変化しました。われわれ、城南MRONJ外来(センター)を有する東邦大学医療センター大森病院口腔外科も、外科手術根治率95%と高率に加療できています。外科治療に持ち込むことができるのは、やはり口腔外科処置後の経過観察とMRONJの早期発見、早期治療です。
本講演では、改訂ポジションペーパーの解説と当院の治療アプローチと実績、そして、歯科医師の持つべき意識と医科歯科連携の方向性について、述べさせていただきます。」
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<清末 有宏 氏講演>
「ビスホスホネートの有用性と、副作用としての顎骨壊死との関連について」
●講演要旨:「ビスホスホネートは無機ピロリン酸の類似体であり、化学反応として骨ミネラルの石灰化を抑制することができることは古くから知られていた。1960年代に異所性石灰化の予防に有用である可能性が見出され、その後経口投与で骨吸収抑制効果を示す薬剤の発見に至った。本講演ではビスホスホネートの有用性と、その作用機序的に表裏一体である副作用としての顎骨壊死との関連について論じ、risk/benefitバランスの最適化戦略を練りたい。」
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●会 場:東京保険医協会セミナールーム & web併用(Zoomウェビナー)
https://www.hokeni.org/introduction/access.html
●交 通:JR線(山手線・中央線・総武線・埼京線)新宿駅南改札下車:徒歩9分
都営大江戸線都庁前駅A3出口下車:徒歩7分
都営新宿線新宿駅6番出口下車:徒歩4分
小田急線・京王線新宿駅西改札下車:徒歩15分
●定 員:会場30名(申し込み順)、Zoomウェビナー500名
●対象者:東京歯科保険医協会および東京保険医協会の会員、会員医療機関のスタッフ
●参加費:無料
●要予約:Webからお申し込みください。
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●担当部:経営管理部