歯科を含めたチーム医療を位置づけ/第3期がん対策推進基本計画/厚生労働省のがん対策推進協議会で
厚生労働省の「がん対策推進協議会」(会長:門田守人/堺市立病院機構理事長、会長代理:山口健/静岡県立がんセンター長)が4月13日、厚生労働省内の会議室で開催された。
今回の会合では、新たに策定する「第3期がん対策推進基本計画」についての骨子案が提示された。さらに、構成メンバーの中の桜井なおみ氏(CSRプロジェクト代表理事)、若尾直子氏(NPO法人がんフォーラム山梨理事長)、道永麻里氏(日本医師会常任理事)、松村淳子氏(京都府健康福祉部長)が参考資料を配布し、ポイントの説明・報告を行った。
その中で桜井氏は、全体目標として①がん予防の充実、②患者中心の良質・的確ながん医療の実践、③尊厳を持ち、安心して暮らせる社会構築―の3本の柱を打ち出した。さらに、②の個別目標の1項目としてとして「チーム医療の実践(がんリハビリテーション・歯科衛生・栄養学などを含む)めたチーム医療の実践」を明示し、周術期における口腔衛生の確保や口腔ケアの必要性を示唆した。そのほか、「稀少がん医療提供体制の充実」「がんと診断された時からの緩和ケアの推進・心のケアの充実」なども指摘している。
なお、がん対策推進協議会の構成メンバーには歯科関係者は含まれていないため、櫻井氏の指摘は非常に大切であり、今後の協議・検討の動向が注目される。