歯科技工士の深刻な現状訴える/与野党議員とも「歯科技工問題は超党派で解決すべき問題」と指摘
―第5回歯科技工問題を考える国会内集会が参加者230名で開催
※左記写真は歯科医師で参議院議員の島村大氏(自民党・神奈川選挙区)。
◆新卒後5年以内に75%が離職
歯科技工士学校の新卒者が卒後5年以内に75%が離職しており、歯科技工士の3人に1人が過労死ラインを超えて労働。20年前には72校あった歯科技工学校が今や65%の47校に激減した…。このショッキングな内容は、衆議院第二議員会館で開催された「第5回歯科技工問題を考える国会内集会」で報告された。
これは、「保険でよい歯科医療を」全国連絡会(以下、「東京連絡会」)の雨松真希人会長(写真下左)の報告の一部。さらに雨松氏は、歯科技工士問題の根本原因は「安すぎる歯科技工料にあり、さらにダンピングされ低価格に歯止めが利かなくなっていることにある」と指摘した。また、厚労省には、①歯科診療報酬の引き上げ、②7対3大臣告示の徹底、③委託技工取引の実効的なルール確立―を要請したことも説明した。
◆国会議員35名が駆け付ける
この日の集会には、通常国会会期中の中、35名もの与野党国会議員が参加し、各議員は口々に「もはや歯科技工問題は超党派で解決すべき問題だ」と述べ、歯科技工問題の解決は、歯科医療界の喫緊の課題であることを強く印象付けた。
なお、東京歯科保険医協会からは中川勝洋・森元主税・橋本健一各理事と事務局4名が参加した。
※上記写真はあいさつを行う雨松氏(歯科技工士)。