自己責任原理と効率主義がコロナ化を助長している/第16回「保険で良い歯科医療を」全国連絡会で宇佐美氏が指摘
「保険で良い歯科医療を」全国連絡会は10月31日、新型コロナウイルス感染防止対策の観点から、保団連会議室と各地の事務局をWebで結ぶ形で第16回定期総会を開催し、全国から55名が参加した。
第1部では、全国連絡会副会長で保団連歯科代表の宇佐美宏氏(左写真)が基調報告として「『新型コロナ感染拡大と保険で良い歯科医療』運動のこれから」を行った。その中では、政府による歯科医療費抑制策と診療報酬改定率、診療報酬点数表から見て取れる医科と歯科の格差問題など、歴史的な背景をも踏まえた形で、豊富な独自作成の図表を示しながら報告。また、「新型コロナウイルス感染拡大により、新自由主義による〝小さな政府〟が破綻し、自己責任原理と効率主義がコロナ化を助長していることが明らかになっている」ことを訴えた。さらに、これまで国が実施してきた社会保障制度の改悪、削減の付けが回ってきており、このままでは医療崩壊に陥る危険性とを指摘した。
続く第2部では、過去2年間の活動のまとめを報告し、今後の活動方針の提案が行われ採択された。さらに、今期の決算と次期予算、新役員体制の提案も行われ、すべて承認された。
なお、今回の総会には、与野党の衆参両院国会議員62名からメッセージが寄せられた。