日本版NIH法案が衆議院で可決

日本版NIH法案が衆議院で可決

10日の衆議院本会議で「独立行政法人日本医療研究開発機構法案」と「健康・医療戦略推進法案」の2法案が賛成多数で可決し、参院に送付された。両法案とも、本年2月12日に閣議決定され、国会に提出されていたもの。これは安倍首相が、日本の最先端医療の研究開発拠点として、米国のNIHのような機関を立ち上げることを発案したことがもとになって検討されていたもの。この「日本版NIH」ともいえる機関の体制整備法案が昨日10日の衆議院本会議で可決されたため、今国会で成立する公算が濃厚となった。

日本版NIHは、現在、厚生労働省、経済産業省、文部科学省の3省が管轄する独立行政法人が行っている研究開発を統合し、先端医療研究の戦略や予算配分決定権などを集中する。また、3省管轄の独法のマンパワーがどうなるのかなど、関係者の注目を集めている。