OSAの医療連携研究会を開催しました

3協会共催*医科歯科連携研究会2016

12月4日、四ツ谷・主婦会館プラザエフにて、東京の医科・歯科、千葉の3協会による8回目の医科歯科連携研究会を開催した。今年は「睡眠時無呼吸症の治療における医療連携の実際」をテーマに、医師、歯科医師、コメディカル、コデンタルなど90名が参加、当会からは43名が参加した。

 

プレ講演 医科診療所との連携を報告

講演に先立つプレ講演では、川島正人氏(山崎歯科口腔ケアクリニック)が医科診療所との透析患者に対する口腔ケアの取り組みを報告し、医療連携による疾患の改善効果への期待感を表明した。 

 

過去5年の協会取組みを報告

本講演では、当会で行っているOSA医療連携の取組みを山本鐵雄氏(当会副会長)が報告し、過去5年間の実績や連携の課題を説明した。

 

OSA治療 医療連携の重要性を訴える

医師の立場から成井浩司氏(虎の門病院 睡眠呼吸器科部長)が、睡眠時無呼吸症の要因、睡眠中や日中の症状、合併する疾患と頻度などに触れ、睡眠検査や治療の提案・導入における病院内や連携医療機関との取組みを紹介した。治療ではCPAP療法の効果とともにOA治療の有効性にも触れ、歯科が果たす役割が重要とした。

 

続いて、歯科医師の立場から古畑升氏(古畑歯科医院、古畑いびき睡眠呼吸障害研究所)は、医療連携の問題点として、OA作製依頼先の情報が少ない点や治療の効果判定検査を受けない患者がいることを上げ、何よりもその検査が歯科で保険算定できないことなどを指摘した。また、OSA診療における第一発見者に歯科医師や歯科衛生士がなりうることから、睡眠障害に関する知識やPSGなど検査データの理解力を高める必要があり、患者の症状変化を把握し、装置を的確に調整して治療効果を最大限高めるよう、常に知識を高め、経験を深める必要があると参加者に訴えた。

協会主催のOSA講習会を開催

1月・2月にOSA治療の連携講習会を開催する。医科歯科医療連携における情報共有のコツなどを古畑氏や山本氏を含めた講師陣が解説する。ぜひご参加されたい。詳細は、機関紙をご覧ください(予約制となりますのでお申込みは協会まで)。