2021年3月から開始予定のマイナンバーカードを利用した健康保険証のオンライン資格確認システムについて、導入意向調査に関する協力のお願いが各医療機関に届いている。
オンライン資格確認システムの導入については、費用補助があり、42.9万円を上限として、10割補助することととなっている。
全額補助を受けるには2021年3月末までにオンライン資格確認システムの顔認証付きカードリーダーを申し込む必要がある。
ただし、2023年3月末までに申し込みをすれば42.9万円を上限として、3/4の費用補助が受けられる。
現在、カードリーダーの申込率(2月28日時点)は全国の歯科診療所で28.6%、東京では31.4%に留まっている。
健康保険証の資格確認がその場でできるシステムではあるが、患者がマイナンバーカードへの健康保険証の「紐づけ」をしていない場合には、窓口での対応が増えることや、通信機器やカードリーダーの保守料、毎月の費用負担が増えるなど、医療機関にとってデメリットもある。また、継続的な使用がされない場合は、補助金の返還が必要になる。
導入に際しては、継続的に使用できるか、費用負担、患者への対応なども踏まえ、慎重な検討をしていただきたい。
なお、従来通り、健康保険証での受診はもちろん可能である。
全国保険医団体連合会では、患者さんに向けたポスターを作成しているので、ぜひご活用いただきたい。
↓全国保険医団体連合会HP↓
https://hodanren.doc-net.or.jp/iryoukankei/mynum/index.html