第117回歯科医師国家試験に2060人が合格/合格率は66.1%に
第117回歯科医師国家試験 2060人が合格/合格率は66.1%に
3月15日、第117回歯科医師国家試験(1月27・28日実施)の合格発表が厚生労働省ホームページで行われた。合格者数は2千60名、合格率は66・1%となっており、合格率は過去10年間でもっとも高いことが分かった(下表)。
▼新卒の合格率は81 %超
今回は、全体では出願者数3,568名(うち、新卒者は2,358名)、受験者数3,117名(同1,962名)、合格者数2,060名(同1,600名)となっており、合格率は全体が66.1%で、過去10年間でもっとも高い合格率となった。新卒のみでは81.5%となっている。合格者数は2018年の第111回国試から今回まで、22年の第115回国試を除くすべての回で2,000名を超えている。また、全体の合格率が高くなった理由は、受験者数の減少が考えられる。
▼女性の合格率は71%で男性より約10ポイント高く
なお、今回の結果を男女別に見ると、男性は受験者数1,837 名のうち1,139名が合格し、合格率は62.0%であるが、同様に女性は1,280名のうち921名が合格、71.0%となっている。女性の合格率はこれまでと同様、男性よりも約10ポイント高い状況となった。
一方、今回の合格基準は一般問題を問1点、臨床実地問題を1問3点とし、①必修問題:64点以上、②領域A( 総論):60点以上、③領域B(各論):254点以上―となっている。問題構成は前回の第116回から「領域C」問題がなくなっている。
▼恒例の厚労省講堂での名簿閲覧は実施されず
なお、今回の合格発表は前回に引き続き、新型コロナウイルス感染症対策のため、厚労省2階大講堂での名簿閲覧は行われず、同省のホームページ上のみで行われた。かつてのように、学友や友人、家族と会場内外で記念撮影を行なう光景は、見られなくなった。