パブコメでも保険証発行終了に反対/マイナ保険証利用率は12.43%
パブコメでも保険証発行終了に反対/マイナ保険証利用率は12.43%
厚生労働省は、8月のマイナ保険証の利用率が12.43%であったと発表した。つまり、9割弱の人がマイナ保険証を使っていないことになる。健康保険証の新規発行が終了する12月2日が迫る中、利用率は低迷したままである。
8月30日には、去る5月24日〜6月23日に同省が行った健康保険証の新規発行に関するパブリックコメント募集の集計結果が発表された。合計5万3,028件の意見が出され、賛否の内訳は明らかになっていないが、反対との意見が大半であったようである。
◆どうなる新規発行終了後現場で広がる疑問や不安
協会に寄せられる相談でも、マイナ保険証に関連するものが増えている。内容は「マイナ保険証を持参する患者の場合、受診の都度提示を求める必要があるのか」といった疑問や「訪問診療の患者の資格確認には健康保険証を使っているが、健康保険証が使えなくなったら対応できるのか」という不安など、さまざまだ。
なお、健康保険証が廃止になった場合の変更点については、機関紙、F-nex、ホームページ、デンタルブックメールニュースで、改めて取り上げさせていただく。
健康保険証の廃止に伴う変更点は多岐にわたる。特に、マイナ保険証で資格確認ができないトラブルが生じた場合や訪問診療時には、スマホなどでマイナポータルの資格確認画面を提示してもらう、または高齢者などの要配慮者の場合は申告して資格確認書を発行してもらうなど、患者の理解と協力が必要な場面もある。であれば、今の健康保険証を残す形の方が良いのではないだろうか。
◆やります!! 健康保険証の存続署名
協会は、改めて健康保険証の存続を求める署名に取り組む。月刊「保団連」10月号に下記署名用紙ほか書式一式を同封してお送りしているので、ぜひ、ご協力をいただきたい。