「第1回学術研究会」を開催~オーラルフレイルを見過ごさない
協会は10月23日、第1回学術研究会を協会会議室とZoomウェビナー併用で開催した。「今なぜオーラルフレイル(オラフ)を学ぶのか?」をテーマに、松島良次理事が講師を務め、会場8名を含む146名が参加した。
オーラルフレイルは、滑舌の低下、食事中のむせ、噛めない食品の増加など、とかく見過ごしやすい口腔の機能障害が徐々に進みつつある状況を指す。
講演では、口腔機能低下症の診断をすることは、客観的な検査を通じて患者に機能低下を自覚してもらうことで、機能回復のための訓練に向けた入口になると説明し、歯科医療従事者がオーラルフレイルを学ぶ必要性を伝えた。
◆オーラルフレイルは「健康寿命の延伸」に直結
また、診療中に全身状態の把握のための会話から、フレイルの兆候を感じた際は、質問票などを活用して口腔機能低下症の診断に必要な検査と訓練に導くことが歯科医師の責務であると説明した。
さらに、オーラルフレイルの進行を少しでも遅らせることは、誰もが望む「健康寿命の延伸」につながると強調した。
参加者からは、「実践的な話で臨床に活用したい」「検査方法や訓練など具体的で分かりやすい」などの感想が寄せられた。