9月より前歯部のCAD/CAM冠が保険収載

 8月19日の中央社会保険医療協議会総会において、前歯部CAD/CAM冠を9月1日から保険収載することが承認されました。
 詳細はこれから通知が発出されますが、提出された資料によると、7番の歯や金属アレルギーの有無に関わらず算定でき、製作に際して歯冠補綴時色調採得検査やテンポラリークラウンの算定ができるとしています。
 前歯部CAD/CAM冠用材料としては、既に保険外材料として市販されている「カタナ アベンシア N」(クラレノリタケデンタル株式会社)が保険収載されます。本材料は、エナメル色(切縁部色)とデンティン色(歯頚部色)及びこれらの移行色(中間色)を含む複数の色調を積層した構造を有しており、前歯を想定した歯科切削加工用レジンのブロックとなっています。なお、前歯部CAD/CAM冠用材料を用いた場合には、材料の名称とロット番号などを記載した文書(シールなど)を保存して管理する取り扱いとする予定としています。
 正式な取り扱いや点数に関する通知は、8月末に発出される予定です。