厚生労働省主要歯科技官ポストの異動状況を見る/8月3日時点
今夏、新型コロナウイルス対策が新たな局面に直面している中、各省庁では幹部の人事異動が行われている。8月3日時点での、厚生労働省における歯科技官の主要ポストの人事異動状況は、以下の通り。
新型コロナウイルス感染症拡防止に向けての各種政策が実施、あるいは計画されている中での移動となっており、まだ公表されてはい2022年度予算概算要求案の中での新型コロナ対策実施に向けての布陣の意味も含まれていると推測される。また、2022年度診療報酬改定作業が本格化することもあり、保険局医療課の歯科医療管理官はその中心的なポストになる。その改定作業にも大きくかかわってくるのが、今後の歯科保健分野で大きな課題を提起した、本年6月18日閣議決定の「経済財政運営と改革の基本方針2021 日本の未来を拓く4つの原動力~グリーン、デジタル、活力ある地方創り、少子化対策~」(いわゆる「骨太方針2021」)。その中では、歯科医療に関し①生涯を通じた切れ目のない歯科健診、②オーラルフレイル対策・疾病の重症化予防にもつながる歯科医師、歯科衛生士による歯科口腔保健の充実、③歯科衛生士・歯科技工士の人材確保、④飛沫感染等の防止を含め歯科保健医療提供体制の構築と強化、⑤歯科におけるICTの活用推進―などを明示しており、これらへの対応が求められよう。
小椋正之・医政局歯科保健課長
小嶺祐子・同歯科口腔保健推進室長
宮原勇治・保険局歯科医療管理官