合格率は全体で61.6%
新卒のみは1,542名で77.1%占める
厚生労働省は3月16日、第115回歯科医師国家試験の合格者を発表した。試験そのものは本年1月29~30日の2日間にわたり、東京都他7会場で実施されている。
◆合格者は2000名を割る
今回の歯科医師国試は、全体では出願者数3,667名(うち、新卒者は2,413名)、受験者数3,198名(同1,999名)、合格者数1,969名(同1,542名)となっており、合格率は全体で61.6%、新卒のみで見ると77.1%となっており、合格者数は2018年の第111回国試から2021年の第114回国試まで、4年続けて2000名を上回っていたが、ここに来て2022年の第115回国試は2000名を割る結果となった。また、全体の合格率は前回の64.6%よりも3.0ポイント低くなっている。
なお、今回の合格発表は、前回に引き続き、新型コロナウイルス感染症対策のため、厚労省2階大講堂での名簿閲覧は中止された。
◆女性の合格者
一方、合格者数を男女別に見ると、第115回国試は合格者1969人のうち女性合格者は904名で全合格者の45.9%を占めている。女性の占める率のみを遡ってみると、114回:42.0%、113回:42.3%、112回:42.5%、111回:43.0%となっており、第115回は過去5年間で最も高い比率で増加傾向を示している。
◆今回の国試の合格基準
なお、厚労省が明らかにしている今回の第115回国試の合格基準は以下の通りである。
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第 115 回歯科医師国家試験の合格基準は、一般問題(必修問題を含む)を1問1点、臨床実地問題を1問3点とし、
① 領域A(総 論) 59点以上/ 99点
② 領域B(各論Ⅰ~Ⅱ) 106点以上/162点
③ 領域C(各論Ⅲ~Ⅴ) 131点以上/209点
④ 必 修 問 題 64点以上/ 80点
但し、必修問題の一部を採点から除外された受験者にあっては、必修問題の得点について総点数の80%以上とする。
※第115回歯科医師国家試験合格者発表に関する厚労省ホームページは以下を参照。