東京歯科保険医協会では、口腔内の健康を守るだけにとどまらず、口腔から広く全身の健康を守ることをめざし、東京保険医協会等とともに医科歯科連携事業に取り組んでいます。
医科歯科連携研究会2016
『睡眠時無呼吸症の治療における医療連携の実際』
当協会と東京保険医協会、千葉県保険医協会の3協会による医科歯科連携研究会を今年も開催いたします。(お写真は過去の研究会の様子)
今回は、OSAの『医科歯科・病診連携』を実践されている3人の講師をお招きし、ご参加の先生方の日常実診療に役立つ内容となるよう企画しました。お申込みは各協会までご連絡下さい。ご参加お待ちしております。
講演抄録/随時更新中
古畑氏
近年OSAの治療には様々な診療科が取り組んでいますが、歯科における口腔内装置(OA ; Oral Appliance)による治療もその一法であります。2004年より保険適応になり、OSAの軽症から重症例まで適応可能で、治療法としては確立したと考えることが出来ます。しかし患者の長期管理と他科との連携など、分かりにくいのが現状でもあります。OA治療の実際と問題点を、長年この治療法に携わって来た立場からの視点で、解説と考察をさせていただきます。
成井氏
私が虎の門病院の研修医として勤務し始めた頃、CPAP療法は日本に存在せず、減量や耳鼻科手術に頼っていました。1992年シドニー大学のコリン・サリバン教授のもとで学んだオートCPAPを私が日本に持ち帰ってから、CPAP療法を行うことができる ようになり、1998年には保険適応を取得しました。今や日本全国に治療が普及し、 クラウドサービスを利用したさらなる展開が始まっています。CPAP療法の過去・現 在・未来についてご紹介したいと思います。
山本氏
閉塞性睡眠時無呼吸症における医科歯科連携のプロジェクトは5年前に開始されて以来、着実に進んでいる。当協会で行われているOSASの講習修了者は280名超となり、東京都各地区において近隣の医療機関との連携が構築されやすくなった。本日は医療連携の経緯と協会が推奨するOA(オーラルアプライアンス)についてお話したい。
【東京歯科保険医協会 会員・スタッフの方】
【日 時】12月4日(日) 午後4時~6時40分
【講 師】成井 浩司 氏(港区、虎の門病院 睡眠呼吸器科 部長)
古畑 升 氏(港区、古畑歯科医院 古畑いびき睡眠呼吸障害研究所)
山本 鐵雄 氏(大田区、山本歯科医院、東京歯科保険医協会副会長)
【プレ講演】
川島 正人 氏(板橋区、山崎歯科口腔ケアクリニック)
テーマ「透析患者に対する口腔ケアの取り組み―当院と鶴田クリニックとの連携報告」
【展 示】午後3時~(CPAP機器やOA装置などのメーカー展示)
【会 場】四ツ谷・主婦会館プラザエフ「7階 カトレア」(住所:千代田区六番町15)
【交 通】JR「四ッ谷駅」 麹町口 徒歩1分、
東京メトロ 丸ノ内線「四ッ谷駅」 1番出口(徒歩3分)、
東京メトロ 南北線「四ッ谷駅」3番出口(徒歩3分)
【対象者】会員、スタッフ
【定 員】150名(3協会)
【参加費】無料
・予約制:03-3205-2999(担当:医科歯科連携委員会)
・終了後に講師を囲んでの懇親会を開催します。事前にお申出ください。(会費別途)
・2016年度日歯生涯研修に登録予定です
睡眠時無呼吸症候群の医科歯科連携でポスター作製
現在、当協会と東京保険医協会が協力して「睡眠時無呼吸症候群(SAS)の口腔内装置(OA)治療連携」を行っています。
このSAS連携では、すでに当協会主催の講習会を修了した会員と、東京保険医協会の会員とが名簿を交換して連携し、実際に医科歯科双方で患者さんを紹介し、本格的な治療が始まっています。SAS講習会に参加された先生だけに、SASの症状や治療法をPRするためのポスター(左)を順次お送りしています。
なお、本年秋には再度、SAS講習会を開催しますので、ご関心をお持ちの先生は、協会組織部にご連絡ください(TEL 03-3205-2999)。
お問い合わせ
TEL 03-3205-2999
FAX 03-3209-9918
受付時間 月~金9:30-17:30